2004年1月21日 |
任天堂株式会社 |
任天堂株式会社(京都市南区、社長岩田聡)は、2つの表示画面を有した全く新しい携帯ゲーム機を年内に発売することを決定いたしました。上下に2つのTFT液晶画面を採用し、更に2個のCPU(中央演算処理装置)を搭載することで、かつてない斬新なインタラクティブ娯楽体験を実現いたします。
任天堂が1983年にファミコンを発売して以来すでに20年が経過し、ゲーム機の性能は目覚しい進歩を遂げたものの、新しい魅力あるゲームソフト開発は行き詰まりを見せてまいりました。かつては、ハードの性能向上によるグラフィックの豪華さや、より高度で複雑に凝ったゲームシステムが魅力となり、新しいユーザーの皆様のゲームに対する興味を喚起できました。しかし、テレビや映画といった他の娯楽メディアと比較してもビデオゲーム機がすでに相当高いレベルの視聴覚性能を有する今日、ビジュアルやサウンド面の向上だけではもはや多くのユーザーの皆様に魅力を感じていただくのに必要な驚きが提供できないばかりか、むしろ大多数の皆様は、ビデオゲームに興味はあっても、楽しむのに必要な時間とエネルギーが多過ぎて自分たちには手が出せないと感じておられるのではないでしょうか。 当社は「異質なプレイ体験」、すなわち、視聴覚技術の向上に依存し過ぎた今までのゲーム作りとは質的に異なる方向性の、全く新しい娯楽体験の提案をすべきであると考え、液晶表示画面を2つ装備する携帯ゲーム機を新たに開発いたしました。 2つのLCDを1つの大画面として使うことも当然可能ですが、例えばサッカーゲームやRPGにおいて、そのフィールド全体を1つの画面で、別の画面ではプレーヤーキャラクターをクローズアップしたものを同時に表示するなど、既存のゲームソフトの操作感覚と魅力を大幅に向上させることなどが容易に実現できます。更に、それぞれの画面に全く異なった機能を持たせることで、既存のゲーム機では決して味わえなかった「異質なプレイ体験」を世界中のお客様にお届けしたいと思います。
なお、ニンテンドー・ディーエス(仮称)は米国時間の今年5月12日―14日に米国ロサンゼルスで開催される世界最大のビデオゲーム展示会であるE3(Electronics Entertainment Expo)においてプレイ可能な形で展示を予定しております。 |
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以 上 | ||||||||||||