また、ニンテンドー3DSが、通期にわたって勢いを維持できるプラットフォームであるためには、何よりも、
定番タイトルの活性維持と、有力タイトルを定期的に継続投入することが必要となります。
特に、昨今は、商品が過去のものになってしまうスピードが上がっていますので、定番タイトルの活性を維持しながら、ある程度以上の密度で、有力タイトルを継続的に市場に投入していく必要があります。任天堂プラットフォームでは、時に自社タイトルばかりが市場で目立ちすぎであるというご批判をいただくこともありますが、「プラットフォームを普及させていく過程では、ファーストパーティソフトでプラットフォーム普及を牽引することは、プラットフォームホルダーとしての任天堂の重要な役割である」というのが私たちの考え方ですので、今期は、通期にわたって、それが維持できるようにすることで、目標を達成したいと思います。
まず、定番タイトルですが、『スーパーマリオ 3Dランド』、『マリオカート7』の、昨年末に発売されたタイトルは、世界各国で定番タイトルとして定着し好調を維持しており、今期も定番タイトルとして、通期にわたり活性を維持できるように、さまざまな活動をしていきます。国内ではこれらに加えて、カプコンさんの『モンスターハンター3(トライ)G』も定番タイトルとして、今後も好調な販売が続くようにサポートしていきます。海外では、『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』や『nintendogs + cats』などが、ハード購入時の定番タイトルの1つとして活性を維持するようにしていきます。
また、一般的に、ゲーム熟練者向けタイトルというのは、初動中心で定番化は難しいとされていますが、先月、世界各地で発売しました『新・光神話 パルテナの鏡』は、プレイされたお客様の評価も非常に高く、これから、アクションゲームを好まれるお客様向けの定番ソフトの1つとして、その認知を確立させたいと考えています。
また、まだ、海外の発売予定は決まっていませんが、先週発売された『ファイアーエムブレム 覚醒』は、ゲームボーイアドバンス以降のプラットフォームでシリーズ最高の初動となっており、また、クラブニンテンドーでも、「久しぶりにこのシリーズを購入した」とおっしゃっているお客様の登録も多いことから、さらに販売を伸ばしたいと考えています。
また日本では6月に、海外ではこの秋に、『ポケットモンスター』シリーズの新作ソフト『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』が発売予定です。
このソフトはニンテンドー3DS用ではありませんが、ニンテンドー3DSのDS互換機能でお楽しみいただけますし、ニンテンドーeショップで配信予定の、『ポケモンARサーチャー』、『ポケモン全国図鑑Pro』という2つのソフトによって、ニンテンドー3DSでより一層お楽しみいただける提案もご用意し、ニンテンドー3DSの勢いを加速するための重要な商品になると位置づけています。
そして、先週の「ニンテンドーダイレクト」で、8月発売とお知らせしました、『New スーパーマリオブラザーズ 2』ですが、日本だけでなく、欧米市場においても8月の発売を予定しています。 このソフトについては、「発売が想定より早い」という反響もいただきましたが、昨年、欧米市場では、年末に2つのマリオタイトルを発売するまで、夏から秋にかけて十分に市場に盛り上がりを生み出せなかったことが、年末商戦の立ち上がりの遅さにつながり、結果、通期での販売目標台数が達成できなかったという結果を招いたという反省がございますし、今年は年末商戦期にWii Uの発売が控えているという事情もございますので、今年夏から秋にかけて、しっかりと市場を活性化しておきたいという考えのもとで、8月の発売を決定したものです。
また、日本の携帯型ソフトとして特に大きな実績があり、お客様からも大きな期待をいただいている『どうぶつの森』シリーズの最新作を、日本ではこの秋に発売することも、先週の「ニンテンドーダイレクト」でお伝えしました。海外での発売時期については、改めてお知らせする予定です。
また、2月の「ニンテンドーダイレクト」でお伝えした、東北大学の川島先生と一緒に開発を進めている、集中力とワーキングメモリーを鍛えるソフト、まだ仮称ですが『鬼トレ』も、この夏に国内で発売し、順次海外にも展開いたします。
このほかにも、すでにお知らせしているこのような自社ソフトを発表していますので、これらを順次展開していきます。また、このほかにも、今期発売予定の未発表タイトルがございますので、今期は、自社ソフトだけでも、かなりリッチなソフトラインナップをご提案できると思います。それに加えて、
ご覧いただいているのは、国内外の「ニンテンドーダイレクト」でご紹介してきたソフトメーカーさんの未発売タイトルですが、今後もラインナップはますます充実していきます。
海外市場についても、先日、ヨーロッパの「ニンテンドーダイレクト」でご紹介したように、いろいろなソフトが揃ってきました。E3では、さらにタイトルが発表されて充実してまいりますので、1月の経営方針説明会の際にお話しした、