ペンシルバニアの小さな町に風船で遊ぶのが大好きな姉弟、アリスとジムがいました。アリスと弟のジムは空いっぱいに風船を放っては日がな一日遊んでおりました。 ある日のこと、ジムはふくらませた風船を全部つないで、空に美しい風船の虹を作りました。 「見て!きれいでしょ!」 「わーとってもきれい!でも、風に飛ばされないように気をつけて!」 風船の虹はとってもきれいでしたが、アリスはちょっぴり心配になりました。ちょうどその時、どっと風が吹いてきて、ジムは空に吹き上げられてしまいました。 「わぁっ大変!ジムを助けなくちゃ!でもジムはどの方向へ飛んで行ったのかしら?」 アリスはキョロキョロ辺りを見まわしました。 ちょうどそのころ・・ジムはどうすればアリスに見つけてもらえるかを考えていました。 「そうだ、いい考えがあるぞ!持っている風船を1つずつ残していけば風船をたどってアリスが来てくれるに違いない!」 ジムは1つずつ持っている風船を手放し始めました。 アリスもジムの風船に気がつき追いかけ始めました。 「ジムまっててね。すぐに追いつくわ!」 ジムが飛んでいった先は、平和なペンシルバニアの外の世界、意地の悪い動物や危険な障害物が待ち受けている世界です。 こうして、ジムを追いかけてアリスの冒険が始まったのです。 |
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