一年でいちばん寒い時期です。外で遊べない日には、「花テスト」にチャレンジしてみませんか?花の写真を見ながら名前を当てるクイズ形式で、300問正解で満点です。やさしい問題からだんだん難問になっていきます。まずは50問突破をめざしてみましょう。繰り返して300種類の花を覚えてしまえば、植物の世界がぐんと広がりますよ。
※ニンテンドー3DSでご覧の方は、上記写真をタッチペンで長押すると、立体写真をご覧いただけます。
ふろふき大根、おでんに煮物、おろしポン酢と冬の食卓をにぎわせるダイコンです。中国では蘿蔔(ローポウ)と呼ばれ、いろいろな料理に用いられます。細切りにして上新粉(じょうしんこ)などと混ぜて焼く大根餅は日本でもおなじみですね。ヨーロッパやロシアでもハツカダイコン(ラディッシュ)を生で食べます。それでも、日本が世界に占めるダイコンの生産量・消費量は9割にのぼるのだそうです。
ダイコンは品種によって辛みや甘みが違います。色も白だけではなく、黒っぽいものや紫色のものもあります。赤くて小さなハツカダイコンはキッチンガーデンでも人気です。鹿児島の桜島大根のように直径が50cmもあるものから、大阪の守口(もりぐち)大根のように長さが1mを超えるものなど、地域ごとに特色ある品種も伝承されています。ユニークな地域種については、コラム「日本の伝統野菜」をご覧ください。
ところで「大根」はその名の通り、大きな根の部分を食べる根菜です。では、茎にあたるのはどの部分だかわかりますか?ひげのような細い根がはえている部分までが本当の根で、その上の部分は胚軸(はいじく)と呼ばれ、茎にあたります。八百屋やスーパーでよく見る青首大根でいえば、緑色の部分が胚軸です。
ちなみに砂糖の原料として北海道などで栽培される甜菜(てんさい)は、別名を砂糖大根といいますが、ダイコンとは別のアカザ科の植物です。
日当たりのよい野原や田んぼのあぜなどにかわいらしい青い花を無数に咲かせて、いち早く春の訪れを知らせてくれるのがオオイヌノフグリです。「ビジュアル目次」で「時期」を「春」にすれば3段目あたりに見つかりますが、おや、オオイヌノフグリにそっくりの花がありますね。こちらはタチイヌノフグリ、色も形もよく似てはいますが、花の直径はオオイヌノフグリの半分くらいしかありません。
これら2種は明治時代に日本に渡ってきた帰化植物です。もともと日本には近縁のイヌノフグリがあったのですが、いまやこの2種にとってかわられ、絶滅が心配されています。
早春、ノウサギたちの恋の季節がはじまります。ふだんは単独で行動するノウサギたちも、雌をめぐって雄同士でかみつき、跳び交わして威嚇(いかく)し、かわいい顔に似合わぬ真剣勝負をくりひろげるのです。雪の多い地域にすむトウホクノウサギやサドノウサギは、冬のあいだは白い毛におおわれていますが、春を迎えると耳から顔、背、腹、前足、後ろ足の順に褐色の夏毛にかわっていきます。ほかにも衣替えをする動物はいろいろいます。コラム「冬毛と夏毛」でチェックしてみてください。
2月3日は豆まきの日、節分ですね。そして翌日は立春です。節分とは、もともと季節の変わり目をしめす日のことですから、春夏秋冬それぞれにあったのですが、いまではとくに立春の前日のことをさします。これは、旧暦では立春を正月とし、その前日つまり大晦日(おおみそか)にあたっていたから重んじられたのでしょう。また、この日は大寒の最後の日にあたり、ようやく長い冬が終わって春になるというよろこびと期待の気持ちも含まれています。全国的に、炒った豆をまいたり、焼いたイワシの頭やヒイラギを門口に掲げたりして、邪気をはらう行事が行われています。この季節の変わり目に風邪をひきやすいと感じる人も多いと思いますが、すこやかに新しい春を迎えたいという人々の思いがこもった日本独特の行事なのです。今年も元気に春を迎えましょう!
今月の情報はいかがでしたか?もうすぐ春ですが、春の次は夏、秋、そして冬……。植物や昆虫、鳥や魚やけものたちも、季節がめぐるごとにさまざまな姿を見せてくれるでしょう。
昨年3月よりスタートした配信は、今回で終了となります。一年間、ご覧いただきありがとうございました。これからも「花といきもの立体図鑑」を、楽しく有効にご利用いただければ幸いです。
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