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目が覚めたとき、すごく気分が悪かった。
ジェシカが何度も声をかけてきたけど、
ベッドの中から出ていけなくて、ずっと落ちこんでた。
お昼頃、なんとか起きて、キッチンに行ったら、
ジェシカがグレープフルーツのジュース作ってくれた。
ジュースは苦くてすっぱくて、ちょっと甘かった。
ジュースを飲み終えたら、ジェシカが言った。
「アシュレイ、パパに会いたい?」
わたしは、何も答えなかった。
夜になって、ぼんやりCDを聴いてたら、
ジェシカがもう一度、聞いてきた。「パパに会いたい?」って。
ジェシカの顔見ずに、わたし、「うん」って答えた。
そのとたん、涙が急に、
ほんとうに急にたくさん出てきて、止まらなくなった。
ジェシカはわたしの涙が止まるまで、黙ってわたしのそばにいた。
涙が止まったとき、ようやく決心できた。
わたし、ジェシカに言った。パパに会うって。 |
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