8月24日 発表会レポート | |||
8月24日2時すぎ、会場である幕張メッセの国際展示ホールは熱気に包まれていました。任天堂がニューハードを発表する今日、次々ホールにやってくるプレスや流通関係者、開発会社のかたがた。特に、海外からやってきたプレスのかたたちはスゴい熱気で、プレスチームのいくつかは開場の2時間前からホール入口に並んでいたほど。海外の関係者からも大きな期待が寄せられています。あとからあとから途切れることなく人々がやってきて、開演の30分前にはかなりの座席が埋まってしまいました。 ステージ後方には雑誌やTVのカメラマンがズラリとステージにレンズを向けています。「席をつめておすわりください」と任天堂のスタッフも懸命に呼びかけます。期待にも似たざわめきが会場を包みます。 |
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3時半過ぎ。BGMが途切れ、会場の照明が消されました。シーンと静まり返る会場。ファンファーレが鳴り、ステージに浅田副社長が現われます。会場からは拍手が。浅田副社長は任天堂の歴史について軽くふれたあと、おもむろに胸ポケットからゲームボーイの後継機「ゲームボーイアドバンス」を取り出しました。意外な展開に、会場は一瞬とまどったようですが、スペックの説明が始まるとすぐに耳を傾けてもらえたようです。 | |||
モニターにはゲームボーイアドバンスの外観が大写しにされ、次々とキーワードが表示されます。浅田副社長は基本スペックのほか、互換性や海外への展開、初期タイトルが10作品あることなどを強調。続いて、携帯電話とゲームボーイ、ゲームボーイアドバンスをつなぐ「モバイルアダプタGB」を発表。合わせて、携帯型ゲーム機の可能性を語ります。 | |||
ここで少し話のトーンが変わり、「お待たせしました。皆様、これが任天堂の21世紀マシンです」という浅田副社長の言葉を合図に、いよいよドルフィン(仮)=ニンテンドーゲームキューブのおひろめです。マジックショーのような仕掛けの中、大量のスモークがたかれ、中央の青いボックスの中から5色のニンテンドーゲームキューブを持ったモデルたちが現われます。同時にニンテンドーゲームキューブの映像がスクリーンに。かつてないハイエンドな3D映像に、会場からは大きなどよめきが。海外プレス席からは「ヒュー」という歓声も聞こえます。 | |||
ここで、浅田副社長が一時退場、総合開発本部の竹田本部長が登場、ニンテンドーゲームキューブの本体を軽々と片手で持ち上げてみせ、その軽さを強調します。スペックの説明をしたあと、ポケットからニンテンドーゲームキューブのディスクをすっと取り出すなど、コンパクトさがよくわかるパフォーマンス。64MBのSD-デジカードアダプタ、D端子対応、アナログモデム、ブロードバンドアダプタの存在などが次々明らかに。 | |||
そして、コントローラ、ソフトの説明のために情報開発部の宮本本部長が大きな拍手に包まれながら登場。実際にニンテンドーゲームキューブの画面をいじりながら、コントローラのボタンについて説明していきます。新しく採用されたCスティック(Cボタン)などが効果とともに紹介されたあと、ゲームボーイアドバンス、モバイルシステムGBとの連動についても説明。 | |||
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そのあとは待望のゲーム画面。「マリオ128」と名付けられたデモ映像は、なんと128体のマリオが登場するユニークなもの。宮本本部長の説明で、この128体のマリオがそれぞれ独立して動いていることが明らかにされると、会場に衝撃が走ります。「地形を変えることもできるんですよ」とマリオたちが乗っているフィールドをリアルタイムでグニャグニャと変形させていく場面を見せる宮本本部長。さらに、ライトを当てたりキャラクターの透明処理をしたりと、ニンテンドーゲームキューブのスゴさを見せつけます。最後にはフィールドをコロコロ転がり始めたマリオたち。モーフィング技術を見せてしめくくり、さらにTV映像と寸分変わらない「ニャースのパーティー」のデモ映像を流して発表は終了。 | |||
発表が終わったあとはゲームボーイアドバンスの体験ブースに人が殺到し、また、ニンテンドーゲームキューブの展示ケースの前には黒山の人だかりが。終了のアナウンスが届かないほどの興奮をあとに、大盛況のうちに発表会を終了することができました。 |