北米では12月に入ってから特に品薄になった。一番売れているソフトウェアは、『脳を鍛える大人のＤＳトレーニング』、『もっと脳を鍛える大人のＤＳトレーニング』と聞いている。欧州も似たような状況で、両地域とも12月は非常に好調であった。

　ご家庭で楽しんでおられる方々が多いのではないかと思っているが、まだ発売して期間が短いため詳しくご説明できる段階ではない。

　主な要因は、季節要因により販売が集中する時期に世界中で好調な販売ができたため、売上高に対する経費率が低かったことと考えている。

　サンクスギビングやクリスマス商戦に向け作り貯めしたことと、本来１月に販売する予定の一部を空輸により前倒しで販売したため。

　これは、当社が事前に連絡した１月の出荷予定をもとに小売店様が独自に予約を取られたもので、当社では１月の売上となる。

　第4四半期（2008年1月〜3月）のUSドル及びユーロの予想売上高は発表していないので、具体的な影響額の説明はできない。参考までに第3四半期（2007年4月〜12月）までの実例をもとにUSドルで説明すると、第3四半期（2007年4月〜12月）までの売上高は平均売上レート１USドル117円29銭で換算している。第4四半期（2008年1月〜3月）の平均為替レートが１USドル110円となれば期中平均レートは115円47銭になる。第3四半期（2007年4月〜12月）までのUSドルでの売上高は約40億ドルなので、今回の予想通りの為替レートになると第4四半期（2008年1月〜3月）の売上には第3四半期（2007年4月〜12月）までの売上にレート差の1円82銭を乗じた金額の売上が減少する。仕入れについては計算方法が少し異なり、売上総利益に対して逆の影響を与える。

　さらに営業外損益での影響では、USドルの為替変動の影響を計算すると、主な未予約の外貨建資産負債の残高が、第3四半期末で約44億ドルあり、これと第4四半期（2008年1月〜3月）の増減額が影響を受ける。これらの要因の合計が為替の影響となる。

　大きな理由は為替による影響。当社は外貨建売上高を平均レートで計算しているため、円高になると第4四半期（2008年1月〜3月）だけでなく第3四半期（2007年4月〜12月）までに計上した売上高についてもマイナスが発生し、そのマイナスはすべて第4四半期（2008年1月〜3月）に含まれることになる。また、売上高に対する経費率が上がること、利益率の低い『Ｗｉｉ』のハードウェアの売上率に占める割合が高くなることも要因。

　当社は基本的にハードウェアを販売拠点に海上輸送している。昨年はクリスマス需要が強かったため、本来１月販売予定商品の一部を空輸したので上積み余地はほとんどない。

　販売計画は12月までの販売状況と、1月〜3月にかけての新しいタイトルも含めた販売見込み、ライセンシーからの情報などをもとに立てている。