おはようございます、Nintendo of America社長兼COOのReggie Fils-Aimeです。
ご質問をお受けする前に、アメリカでの販売状況と今後のニンテンドー3DSおよびWii Uの展望について少しだけご説明します。
まずは、ニンテンドー3DSについてお話しします。皆様がすでにご存知の米国の第三者集計機関であるNPDデータをご紹介してもあまり意味がありませんので、皆様が意外に思われるかもしれないデータをご紹介します。
ご存知のとおり、ニンテンドー3DSハードの発売からの販売台数は、ニンテンドーDSハードの発売から同じ時点までの販売台数を超えています。しかし、あまり知られてはいませんが、ニンテンドー3DSはソフトの販売本数においてもニンテンドーDSを上回っています。発売からの14か月を比較してみると、ニンテンドーDSは今日ではよく取り上げられるモバイルやソーシャルゲーム等の要因による影響がなかったのですが、現在、このような競争環境下においても、ニンテンドー3DSはこれまでのところ1,050万本ものパッケージソフトを販売しています。これは過去最も売れたゲーム機の販売ペースをしのぐものであり、ニンテンドー3DSは始動したばかりなのです。次の3枚のスライドでは、どのようにしてニンテンドー3DSプラットフォームの勢いを継続しようとしているかをご説明します。
米国では、ニンテンドー3DSハードの累計販売台数に対してインターネット接続を経験したハードの台数が70%に達しています。これは、私たちにとって重要な数値であり、これまでの任天堂の携帯型ゲーム機の中で最も高いものになります。インターネット接続率の向上は、任天堂やコンテンツパートナーが、『ニンテンドーeショップ 』や『ニンテンドービデオ』のような新たな体験やサービスをお客様にご提供することを可能にしていきます。事実、ニンテンドー3DSをお持ちで、『ニンテンドーeショップ』でコンテンツをお買い求めいただいているお客様は、平均して5つ程度のコンテンツをご購入されています。これは、無料アプリや無料ゲームではなく、5つの有料ダウンロードコンテンツという意味です。
また、『Newスーパーマリオブラザーズ 2』が米国で8月19日に発売されますが、それは任天堂にとっては新たな時代の到来を意味します。なぜなら、その日以降、ほぼすべての自社タイトルソフトが、小売店さんではパッケージソフトとして、『ニンテンドーeショップ』ではデジタル配信により、入手可能となるためです。