タイトル:スーパーマリオブラザーズ ペンネーム:ひかり さん 年令:24才 性別:女性
私は祖父にファミコンを買ってもらいました。
父も母も、ゲームをあまり良いものと思っていなかったようで、私と姉がどんなにねだっても、なかなか買ってもらえずにいたのです。
そんな時、祖父がデパートへ行き、念願だったファミコンと、当時大人気だったスーパーマリオブラザーズを買ってきてくれました。
私達はその日の夜から夢中になって遊びました。確か父も一緒に遊んでいました。母に勧めてみたら、笑って「出来ない出来ない」と言っていたのを覚えています。私達一家にゲームが加わった、とても楽しい夜でした。
そんな思い出をくれた祖父も、私が小学三年生の時に病気で亡くなりました。いつでも私達姉妹の見方で、とても優しく、大好きな祖父でした。その祖父との最期の思い出は、亡くなる三日程前に、入院している祖父をお見舞いした時のことです。
ゲームは楽しい?と聞かれて、楽しい!と答えると、祖父はスーパーマリオブラザーズのテーマを鼻歌で歌い始めたのです。私も一緒に歌いました。どこか調子のずれた、おかしな歌だったのでしょう。一緒にいた母は大笑いして、看護婦さんに叱られてしまいましたから。
きっとこの先もずっと、私は祖父の鼻歌を忘れません。祖父が私の永遠のスーパーマリオだからです。



任天堂ホームページへ 「グランプリその3」へ 「グランプリ発表」のトップページへ 「グランプリその5」へ ゲームボーイアドバンスのトップページへ


20th ANNIVERSARY FAMILYCOMPUTER Nintendo