このゲームのもうひとつの特徴に、画面全体を覆うように表示される「ドリルゲージ」があります。いちばん最初のバージョンでは、あのドリルゲージは体力ゲージの横に小さく表示しているだけでした。でも、それだとゲームをしている最中に、プレイヤーは常に画面の上を気にしなければいけなくなってしまいます。プレイに集中できなくなるので、あまりいいアイデアではありませんよね。なんとかしてプレイヤーの視線を画面中央に向けさせられないだろうか? と、しばらく悩みました。
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トップギアは ゆめのごとくなり |
そこで考えたのは、自機(くるりのことですよ)の頭上にドリルゲージを表示させる、というアイデアでした。野球やサッカーなどのように、操作するキャラクターがひんぱんに入れ替わるタイプのゲームでよく使われる手法ですね。これなら、プレイ中に主人公から目を離すことなく、いつでもドリルゲージを確認できます。
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しかし、この方法はシステムとしては問題ないけれど、個性に欠ける気がしました。『スクリューブレイカー』は、2Dタイプのアクションゲームということで、ただでさえ古臭く思われがちです。このままではゲーム雑誌などに画面写真が掲載されても、読者の印象に残らないでしょう。それを避けるためにも、見た瞬間に「変わったゲームだ」と伝わるような特徴が必要でした。
そうして、いろいろと試行錯誤の末に、あの画面ができあがったというわけです。あれなら画面のどこを見ていても、ドリルゲージを見逃すことはありませんからね。
ではでは、第5回のコラムでお会いしましょう。ドリュラア〜〜ップ!
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