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ママさんをお見かけしないサンダースン家が 随分長い事続くので、 べべうっかり慣れてしまいそうです。 ジェニーさんのお絵かきも宇宙人さんを描いているか、 怒っているママさんを描いているかの どちらかなような気がします。 ジェニーさんのお心具合は察しますが、 べべの居る場所がまったくないのかと思うと それも寂しいです。 なんだか今のサンダースン家は、はっきりとは見えませんが 何かいやな事が起きそうな、 そんな不穏な空気を感じずにはいられません……。 はっ! そんな不吉な事を思ってはいけないのですわ! せめて、せめてべべくらいは常に明るく美しくいなくては! あ、ピーツ姫お姉さまには美しさは敵いません! しっかりと訂正しておきます……。 |
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そうそう、軍曹さんの元気がないなんて事よりも もっと大事な心配事がべべにはありました! 最近、ギッチョマンさんの決めポーズの爆発が不発なんです!! ギッチョマンさん、 どこかお身体の具合でも悪いのではないでしょうか……。 あのゴージャスな爆発音が聞こえないと、 ギッチョマンさんがいるんだかいないんだか わからなくってべべ困ります! あ、いえ、愛の力でわかるにはわかるんですけどね。 ただ、心配なんです。 あんなしょぼい音ではギッチョマンさんらしくないから……。 そんな中、相変わらずちびロボさんは 宇宙人さん達を連れてウロウロしています。 呑気なものですわ。 |
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軍曹さんが落ち込んでいる事と関係があるのでしょうか? 最近、珍しい事に キッチンでもアーミー隊の方をお見かけします。 べべはそう簡単に殿方に話しかけるような 軽い子ではありませんから、 お話をしませんので事情は知りません。 もし、もし向こうから話しかけられたとしても、 そんなナンパにハイホイヘイと気軽に返事もいたしませんわ。 だってそんな所をギッチョマンさんに見られて 誤解をされたくないもの……。 でもでも、気になるアーミー隊の皆さんのご様子! あーん、じれったい〜。きっと何か起きてるんですわ! |
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ちびロボさんはアーミー隊に入隊したのかどうか知りませんが、 この所訓練を繰り返していて随分と賑やかしかったのに、 アーミー隊の皆さんの様子がここ数日おかしいのです。 ちらりとトンピーさんに伺った所、 もうちびロボさんの訓練が 一通り終わったとおっしゃっていましたが、 あの暗さはそれだけの理由ではないと思います。 だっていつも大きな声で煩くわめいている軍曹さんが しょんぼりしているようなのですもの。 べべもあの声はいつサンダースン家の皆さんに 聴かれてしまうんではないかと ハラハラドキドキしていて、心落ち着かず、 野蛮で乱暴で恐ろしくって どちらかといえば嫌いだったのですが……。 聴こえないと寂しいものなんですね。 |
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デカロボさん……。 これまたすっかりべべったら、忘れておりました。 宇宙人さんがサンダースン家にいらっしゃった目的を伺って、 その存在を想い出しました。 そういえば、ある日を境に姿を見なくなって随分経ちます。 大きなカラダで掃除をしながら 歩く度に埃を舞わせていました。 何処でどうしているのでしょう? べべは、ご家族の手前 いつでも何処でも自由に動ける訳ではないので、 ぜひぜひちびロボさんが 宇宙人さんとデカロボさんを引き合わせてください、 と祈るだけです。 そして、願わくば ついでにちょこっとでもべべとギッチョマンさんも 引き合わせてください。 あーん、べべもそうはっきり言えるものなら、 言いたいのですわーー! 言えないから、こんなところに書くだけなのです。クスン。 |
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いやーーー、はずかしーですー。 べべったらこの所、 ずっと勝手な妄想で独りで悩んでいましたー。 今日、ちびロボさんが宇宙人さんを引き連れて ベベに紹介してくださいました。 ちびロボさんが宇宙人という事ではありませんでした。 少しお話していたら、どうやらむかーし、昔に サンダースン家に来た事のある方達だったそうです。 べべの小さな頭は ギッチョマンさんの事でいっぱいなので、 興味のないことはすっかり忘れていました。 それに、ちょっとご様子が変わっている… …ような気がします。 何はともあれ、悪い方達でもなく ギッチョマンさんを煩わす敵でもないという事が わかって安心しました。 というか、べべの早とちりでした! テヘッv |
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べべ、驚きです。 なんと、あのUFOはちびロボさんが呼んでいたのです。 また夜に庭の方に光が見えたので、恐る恐る覗いたんです。 ちびロボさんが何かの儀式のスタイルなのでしょうか、 頭からアンテナを出して回したかと思ったら、 まるでその音に呼ばれるようにUFOが現れたんです。 知りませんでした……。 ちびロボさんが宇宙人さんだったなんて……。 これは、皆さんに言ってよいのかどうか。 もしかしたら、ひょっとして 実はギッチョマンさんの敵なのかもしれません。 ああ、べべは見てはいけないものを 見てしまったのでしょうか!! |
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みみみ、見ちゃいました! べべ、たしかにこの汚れを知らない澄んだ瞳で しっかりと見ちゃいましたわ! 何をって、それはUFO。 Unidentified Flying Object、 いわゆる正体不明の飛行物体です! 2階の窓から見えたのです。 ゾビンさんに言ったらそれだけで怯えて 棺桶ハウスに閉じこもってしまいました。 ピーツ姫お姉さまは、笑って信じてくれませんでした……。 ああ、手元にカメラがあったら超スクープでしたのに!! って、べべにはシャッターが押せませんでしたーー! |
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いまだ籠城中のママさんを心配して、 夜は寝室の前で寝ているタオさん。 まるでそんなタオさんの寝首をかくチャンスを 狙っているかのように、 アーミー隊の方が 一晩中見張っているのをお見かけしました。 夜遅くまでお勤めご苦労様です……。 できれば四六時中そうして タオさんを見張っていて欲しいですが、 タオさんの力の前では アーミー隊とはいえボコボコのようです。 べべはいつもヨダレまみれにされますが、 アーミーさんの中にはタオさんに連れ去られて 行方不明になってしまった方がいらっしゃるようです。 もし、べべがそんな目にあっていたら!! ギッチョマンさんから遠く離れてしまうなんて 考えただけで恐ろしいです。 それに比べたら、ヨダレまみれでも幸せだと思うのは 何処か間違っているでしょうか? |
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もうべべ、プンプンです!! 今日、いきなりちびロボさんに スカートめくりをされましたんです。 ええ、もちろんべべがスカートなんて履いていないのは わかっていますよ。 でも、乙女にむかって注射器を利用して 風を吹きつけるなんて、 その行為はスカートめくりそのものなんです! 何を履いているか、履いていないか、なんて無関係なんです!! べべは、きゃっ!とはしたなく声を出して驚いちゃいましたし、 精神的苦痛を強いられました。 あんな失礼な人は、 スパイダーにボコボコにされちゃえばいいんですわ! |
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今日、ちびロボさんがスパイダー達に囲まれて、 やられていました。 べべやサンダースン家の皆さんには特に無害なのですけど……。 ちびロボさん、何か恨みでも買っているのでしょうか。 人は見かけによらないとはこの事ですね。 見かけはいい人そうなのに、ちびロボさん。 |
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どうやら、まんまクモな方達は 「スパイダー」というのだそうです。 機嫌の良い時のサンプーさんが、 テレビのニュースで見たと言っていました。 最近、いろんなお宅に出没しているのだそうです。 サンダースン家にしては珍しく、 流行の最先端をいっていたのでした! |
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今日、いつものようにエントランスを しゃなりしゃなりとお散歩していたら、 見慣れないクモに似た方々をお見かけしました! 特にべべ達にはつかず離れず、といった感じで こちらからご挨拶をしてみたものの、 お返事がないのでちょっとムカッとしましたが、 どうやらサンダースン家の方々も無視をしているようなので、 そういうものなのねーと傍観する事にしました。 いつも、お庭の窓が開けっ放しだから、 入って来ちゃうのかもしれませんわね。 |
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相変わらずママさんはお部屋にこもったままです。 パパさんは今日はお庭でお水を撒いていました。 ふと、気がついたのですが、 お庭に生えていた草がなくなっていました。 草むしりしたのは、ちびロボさんかしら? そんなことより、その草があった辺りに なにやら模様が見えるのですが。 なんだか、昔にも見たような……。 あれは、なんでしょう? |
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べべ、今日は感動しました。 ちびロボさんとパパさんのお二人で協力して ハンバーガーを焼いていました。 その様子を見ていたら……。 べべもギッチョマンさんと二人で協力して お食事を作りたいな、と思ってしまいました! 初めはパパさんを見て、男の方がお台所に立つなんて! と思っていたのですが、 今の時代にはナンセンスだったのですね。 でもでも、ギッチョマンさんとの初めての共同作業は ケーキ入刀……、きゃっ! |
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こんなサンダースン家の緊急時にも、瞑想とかいって 相変わらず神出鬼没なスンミダさんは 一切動じていないようです。 アーミー隊の皆さんは、 いつものように練習を始めているようです。 ギッチョマンさんも 凛々しくパトロールするお姿が、眩しいです。 男の方達は、夫婦喧嘩ごときではガタガタしないのでしょうか? それとも、べべもスンミダさんを見習って 精神統一した方がいいのでしょうか? べべは、ジェニーさんがちゃんとお食事しているのか心配です。 |
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は、はやく、どなたでも結構なので、 ママさんのご機嫌を直してください……。 このままではべべ、焦げたハンバーガーのススで 真っ黒になってしまいそうです。 それに、いやな焦げ臭い匂いがべべの身体に移ったら、 タオさんの噛み付き攻撃を誘いこんでしまいますわ! |
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じじじじ、事件です!! どうもママさんのお姿を見ないと思っていたら……。 どうやら、いつものように パパさんがママさんを怒らせてしまって、 ママさんはお部屋に引きこもってしまったようなのです……。 そのせいでしょう、なんと、パパさんがお台所に立っています。 男子、厨房に入るべからず、あるいは、男子の一言金鉄の如し。 べべ、サンダースン家に来て初めてパパさんが クッキングしているお姿を拝見しました。 大丈夫なのでしょうか? |
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気がついたら、夜変な声は聞こえなくなっていました。 どうやらギッチョマンさんの手をわずらわす事なく、 ちびロボさんが解決してくれたみたいです。 ちびロボさんも すっかりサンダースン家の一員となっていますね。 これで、美容のゴールデンタイムにぐっすり安眠できます。 ……って、べべはいつもギッチョマンさんの事を思うと、 ドキドキして万年不眠症なんでしたわっ! |
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最近、ママさんがキッチンに姿を現さないのです。 どうしたんでしょうか……。 こっそりエントランスのお散歩の際に、 お部屋の様子を覗いてみようと思います。 でも、どうやらタオさんがママさんのお部屋の前を陣取っているようなので、 少し近寄りたくない気もしています。 でも、べべ、ママさんの事が心配です。 |
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そういえば、最近夜になると、へんな音がするんです。 思い起こせば、 ちびロボさんがサンダースン家に来た頃からですわ。 これは……もしや……、ちびロボさんのイビキ? かと、思っていたら、ちびロボさんが 目の前に居る時にもその音がしていたので、 どうやら、その発信源はちびロボさんではないようです。ちぇ。 でも、よくわからないので、 ギッチョマンさんの手をわずらわす前に、 ちびロボさんに調べてもらおうと思いました。 |
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今日は、ちびロボさんとママさんが 一緒にお茶をしている所を横目で眺めておりました。 たしかに、 べべがママさんのお相手をする訳にはいきませんから、 新しい家族となったちびロボさんが こうして仲良くなっていくのは良い事だと思います。 でも、でも!! ちょっと、積極的すぎやしませんでしょうか? あんなに仲良さそうなトンピーさんがいるのに、 ママさんといきなり二人きりでティータイムなんて! 覗いているベベの方がなんだかドキドキしてしまいました。 ちなみに、べべとギッチョマンさんがお茶する時は、 お砂糖なんか入れなくったって、あまーい、はずですわ。 |
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ずっとリビングとキッチンのドアの隙間に 挟まっていた方が良かったかもしれません。 今日もタオさんのおもちゃにされておりました。 エントランスにお散歩に行きたかったのですが、 離してもらえませんでした。 まだ、目がクラクラしております。 |
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そういえば、べべったら驚きのあまり、 勝手にキッチンに移動していました……。 おもちゃ界のルールを破ってしまうなんて、 ふ、ふ、不良のすることですわ! 実際は、家族の方にバレなければ良くって、 タオさんに投げ飛ばされた振りで すましていれば、よいのですが……。 でも、でも、こんな事では、正義を守る ギッチョマンさんに合わせる顔がありません。 べべが悪人として捕らえられてしまいます。 もう、ハートはとっくに捕らえられているというのに、 ギッチョマン様ったら、これ以上べべの何を望んでいるのー。 欲張りな方! |
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べべ、一人で先走って突っ走りすぎてしまったみたいです。 実際は足がないので走れませんが。 ちびロボさんが、ギッチョマンさんと同じ格好をしているのは パトロールのお手伝いをする事になったからだそうです。 決して、やましいペアルックなどではないようです。 なのに、べべったら……。 そして、目の前をフラフラ飛んでいたトンピーさんを とっつかまえて相談したところ、 あの醜い気持ちは「ジェラシィ」というのだそうです。 べべ、自分が恐ろしいです。 |
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ああ、ドキドキした。 ちびロボさん、 いつのまにあんなにギッチョマンさんと親しく……。 このべべを差し置いて!! はっ! 今、何かとてつもないどす黒いものが ココロの中に渦巻いたような気がしました。 この気持ちは一体……。 |
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ちびロボさんにはトンピーさんという ジャーマネがついていました。 ジャーマネっていう言葉は初めて聞く言葉ですが、 お二人を見ていると何やらかなり親密そうです。 なんだか、 べべも誰かさんのジャーマネになりたいなぁ……なんて! もしあの方のお側に四六時中居られるとしたら……。 いやー、それは無理ですーー!! せめて日記を書く時間くらいは欲しいですわー。 |
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夜、べべはいつものように キッチンとリビングの間のドアストッパーになりながら、 日記をカキカキしていたのです。 すると、なにやら誰かの熱い視線を感じまして、 あわてて日記帳を閉じて叫んでしまったのです。 今思うと、やたらと大声を出して騒ぐなんて 随分はしたなかったと反省なのですが。 あの時はサンダースン家に居て、 初めての不快な経験だったもので、つい……。 すると、その視線の主はなんと 何処かで見覚えのあるシルバーボディのロボットでした。 そうなんです、パパさんがジェニーさんの お誕生日にプレゼントしたのはこの方だったのですね。 小さいから、よく見えませんでしたわ。 とりあえず、悪い人ではなさそうなので、 ご挨拶を済ませました。 |
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今日はジェニーさんのお誕生日でした。 べべもちょっと離れていましたが、 キッチンのドアの隙間から一緒にお祝いしてました。 べべはジェニーさんが生まれた時から ご一緒させてもらっているので、お誕生会は皆勤賞ですわ! そして、べべ、不謹慎ながらも ジェニーさんを祝う振りをして、TVの上のギッチョマンさんを 横目でチラリチラリとチェキっておりました! きゃっ! ここだけのヒミツです! ママさんは、レディライクなお帽子をプレゼントしていました。 荒くれ者のタオは、骨でした。 レディに骨なんてどういう神経をしているのでしょうか。 でも、ジェニーさんは嬉しそうで、 べべもなんだか嬉しかったです。 あーそういえば、 パパさんがなんだかまたママさんを怒らせていました。 いつもの事ですが……。 |
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夜風がボディに心地よい今日この頃。
そろそろ秋、でしょうか。 秋といえばセンチメンタル・ジャーニー。 べべも過去の思い出に旅しちゃおうかしら。 そうだ、せっかくだから、ちびロボさんが サンダースン家に来てからの日々を 想い起こしてみたいと思います。 だって、べべの愛のメモリーはまだ記録がないんですもの! |