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そういえば、こんなお写真が ママさんの日記帳に挟まっていたんです。 |
裏にね、 親愛なるカレン 今度ナナシ島に遊びに行くね。 ジョージ&ヘレンより って書いてあったんです。 カレンさんに送るはずのまま、忘れているみたいなんですけど……。 あれ!? パパさんってジョージ!? うそ!? やだ! マジ? |
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なんだか暖かいを通り越して、 いきなりHOTになってきた今日この頃。 ベベの恋心は常にホット アンド サワー。 ……なんて、言ってみたいような、まだまだ怖いような。 最近ベベは何をしているかというと、 夏前といえば女子ならばやっぱり気になるダイエット。 この季節、世間様では いろんなダイエットがはやっているようですが、 ベベはもっぱら階段ダイエット一筋です。 どんなダイエット、ですって? 女の子がそんなおいしい情報を簡単に流すと思いますか? 甘いですわ。 ダイエットは勝負なんです。 厳しい世界なんです。教えられませんわ。 ……なんて、良い子は真似しちゃいけない方法なのです。 恋もダイエットも命がけなのですわ! という感じで、ママさんの日記をこっそりチラ見するのは もはやベベ的マイブームから去っております。 だって、だってね。 すっかりママさんとカレンさんとドラマーさんの三人は、 すっかり仲良くなって最後の三人での思い出作りをし、 引越ししていったカレンさんを見送ってからは、 あれよあれよと二人でデートしたって日記が続くんですもの。 さすがのラブ・キャッチャー・ベベもお腹いっぱい! てゆーか、人様の出来事を うらやましがっているばかりではなく、 ベベもがんばらなくてはっ! とシャッキーン!! と 姿勢を正したという訳です。 ママさんの日記は、いつかどなたかが発見するでしょうから、 元の場所に戻しておきました。 それに……。 すっかり恋に夢中でちびロボさんのこと忘れてたんですけど、 なんだか新しいちびロボさんが完成間近なんですって。 今度のちびロボさんは、また一味違うとか……。 なんていっていたかしら? 「恋して! ちびロボ」 なーんてね。ありえませんわ。 いつも無表情のちびロボさんには まだまだ恋なんて100年早そうですものね。 ベベは常にギッチョマンさんに恋してフォーエバーですから、 頭には見えないお花が満開に咲いているんですけど、 どうやら新しいちびロボさんは お花を咲かせる事ができるようです。 「咲かせて!ちびロボ!」 ベベの恋のお花も咲かせて! ちびロボさん!! |
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実はベベ、昨日までに読んだママさんの日記で すっごくドキドキバクバクしていたんです。 皆さん、ご存知の通りここまでで ママさんとママさんの親友といえる カレンさんの関係はデスパレートな友だち状態。 崖っぷちにいるようなものです。 そして、日記から抜け出したベベの知ってるサンダーソン家。 思い起こせば、少なくともベベが来てから カレンさんにお会いした記憶はありません……。 当然、お名前を伺った記憶も、そういえばないのです。 そこに最初に気づくべきでした。 そう、きっとこれを機会にお友達の関係が ブロークンしてしまったと考えられちゃうのです。 このところママさんの日記は 気がつけばつらい出来事ばかり……。 やっぱりベベ、見なければ良かったのでしょうか。 乙女心が移ろいやすいとはいえ、後悔とそれは別というもの。 ああ、でもここまで読んでしまったら せめてカレンさんとどうなったのかだけでも気になる!! ということで、こりもせずめくってしまったのですが。 はぁ〜〜。 結論から言いましょう! 涙なくしては読めませんでした。 『電話をするのも出てもらえないかも、と思うと怖かった。 学校で顔を合わせたとたん、逃げられるのかなと思うと やっぱり積極的に会いにいく勇気が出なかった。 それに、私はカレンに対して何を言えばいいのか、 わからなかった。 自分がこんなに臆病な子だったなんて。 カレッジも休みたい気分だった。 だから朝、起きてママからポストに カレンからの手紙が入っていたと言われた時は いっきに目が覚めた! きっとカレンからの最後通告なんだ! と思って……。 だけど、そんなことを考えた自分こそ恥ずかしい! 第一、それよりもその手紙で知った事実のほうがショックで、 別の意味で落ち込んだ。 カレンはカレッジを卒業したら一家揃って遠い遠い場所へ 引っ越すことが決まっているだなんて! まずそれをずっと黙っていてゴメンという謝りと、 だからジョージさんの事を私の分もよろしくね、 という内容だった。 でも私だってついこの間まで恋をしていたんだもの。 そんな風にカレンが 割り切れるわけなんてないことくらいわかるよ! だけど、ママに心配されるくらい 手紙を見ながら大声出して泣いたから、 もうカレンの前では泣かない。 だってもったいないもん。 カレンと一緒にいられる残された時間、 一緒に笑っていたいから』 ずっ、ずびばぜん。 ベベ、何度読んでも女の友情に感動しちゃって、 っていうかあこがれ? うらやましいですぅ〜。 ドラマーさんについては間が悪いんだか、いいんだか……。 微妙な方だと思うのですが。 でも、引越しの件を打ち明けられなかった カレンさんのきっかけになったんだから、 役に立った……の? それにドラマーさん、ジョージっていうんだ。 あれれ? どっかで聞いたような……。 |
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ベベ、エスパー! 『なんだかあの日アダムに笑われてから、 まるでそれが呪いの合図だったかのようについていない。 今日、カレンと一緒にタオルを返しに行った。 ライブが始まる前、早い時間に行ったのが功をなしたか、 カレンに見張ってもらったおかげでアダムや 怖いおねーさま達に会うことなくドラマーだけを呼び出せた。 そのままお礼を言ってさっさと帰るはずだった。 いや、もし何かあるとしたら その後私とカレンは交代するつもりだったから、 カレンとドラマーがおしゃべりできるはずだった。 なのになのに! まさかカレンが物陰に隠れているとは知らなかったとはいえ、 カレンの見てる前で、私の電話番号を聞くなんて! しかも、真っ赤になって汗をダラダラかきながら。 返したタオルをその場で活用してた……。 あっ! って思った時には もうカレンは走っていて背中を向けてた。 仲良しだからって こんなことまでお揃いにならなくっていいのに! きっとあの日の私もあんな風に走っていったはず……。 でも、カレンが涙を吸い取って欲しいだろうタオルの持ち主は やっぱりその背中を一緒に見てた。 恋と一緒に親友も失っちゃうの?』 ほらっ! 前の日記でいやーな予感がしたんですよ。 ブルブルッ 殿方の やさしさのかげに 下心あり で、でも正義のヒーローギッチョマンさんは別ですよ! だってヒーローですもの。 皆にやさしいのがお仕事なんですもの。 そう、だからベベをど〜んだけ〜助けてくれたとしても……。 あ、なんかベベ、テンしょんぼり。 |
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気になっていたタオルの主。 でも単なるタオルじゃあ、 たくさんの人が来ていた中から持ち主を探すなんて お姫様が落としていったガラスの靴を頼りに 人探しするより難しいと思うのです。 靴はサイズである程度判断できますけど、 タオルなんて誰が持っていてもおかしくないですもんねぇ… …って思ったら、 なんとビックリ、あっという間に持ち主判明〜持ち主判明〜! 『今日、カレッジに洗濯したタオルを持っていき、 カレンに説明しながら見せたら あっさりと持ち主がわかったの! すごい偶然、そして助かったー。 これでタオル泥棒にならないで済むからカレンに感謝。 どんな偶然かというと、なんとタオルは カレンがアダムのバンドのドラムの… …えーと名前はなんだっけ?さんに プレゼントしたものだったの。 本当はもうアダムのバンドのライブに 行くつもりはなかったんだけど、 カレンが一緒に来てくれるっていうから 今度タオルを返しに行かなきゃ。 でも、それで本当にアダムの側に近寄るのは 最後にしようと思うの。 悲しいけれど、またからかわれるのは嫌だから』 ……。 ベベ、ちょっと疑問。良かったですね〜と思うと同時に、 カレンさんがプレゼントしたタオルを 他の女の子に渡しちゃうなんて……。 もしギッチョマンさんが同じ事をしたらと思うと、 複雑な気持ちです。 ベベの考え方、意地悪いですか? じゃあじゃあ、ママさんがタオルを無理やり奪った ということにしておきます。 それなら、不可抗力ですもの。 でも、やっぱりベベ考えちゃうな。 |
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ベベ久々にママさんの日記を また一めくりしてみることにしたんです。 どういう心境の変化があったの? なんて乙女にとって野暮なこと聞かないでください。 季節だってもう春ですし、乙女心の移ろいには、 天気予報なんかあっても追いつきませんわ。 さてさて、今日は音読してみたいと思います。 『その時私を笑ったのはアダム一人じゃなかったのに なぜかアダムの笑い声だけが耳に響く中、一刻も早く この場から去りたくって楽屋を背に走り出した。 翌日、カレンに すぐに水で流していれば染みにならなかったかもね、 と言われて初めて気がついたくらい、その瞬間はもう ワンピースのジュースの染みなんてどうでもよかったの。 今あらためて見ると、 それはまるで私の心に出来た染みのよう。 もう広がってしまって綺麗に落とすことは無理。 涙は染みが洗い流せるくらいはたっぷり流したけれども……。 そして、その涙をたっぷり吸い込んだのが この見慣れないタオルなんだけど、これ一体誰の? そういえば、あの時一心不乱に走った挙句 誰かにぶつかって尻餅ついたのよね。 なのに、誰もが私を笑っているような気がして 謝りもせず走り去っちゃったんだっけ。 あの日はカレンも置き去りで帰っちゃったから、 カレンなら何か知ってるかも。 明日、カレッジで聞いてみよ』 当て逃げはいけませんわ。 |
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そういえば、ふと思ったのです。 目の前にいるパパさんと日記の中のアダムさんって ぜんぜんタイプが違うような……。 ママさんの好みがどこかで変わったのでしょうか? ベベもいつか、心変わりをするのでしょうか? 人はみなそうやってずっと一人だけを愛することはできないのでしょうか? ベベはおこちゃまだと笑われてもいいのです。 ずっとギッチョマンさんを……ギッチョマンさんだけを…… きゃーーー 恥ずかちーーー!! っていうか、アダムさんはひどい方みたいだから ママさんの心変わりは誰にも責められないのですわ!! っていうか、パパさんはなかなかママさんの日記に出てきませんけど…… ちゃんと書いてあるのかしら? 素敵な出会いをしていたのかしら? 今のパパさんとママさんを見ていると少し不安になってしまうベベです。 |
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今日、ママさんの日記を捲ったらハラリと落ちてきたものが。 ベベ、しばらくどちら様でしょうか? と眺めていたのですが……。 |
スリムでなかなか笑顔が素敵で ちょっぴり派手なヘアースタイル。 これってアダムさん?! ママさんに突撃したい所ですが、 ママさんにとっては過去の思ひ出。 ベベもいい思い出が作れるように、 この写真はしっかり日記に戻しておきます。 でも、ベベの思い出はギッチョマンさん一人だけでいいのvv |
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前回の落ち込みから、数日は さすがにママさん日記を書かれていません。 ベベもしばらく ママさんの日記を捲る気持ちになれませんでした。 でも、もう少ししたら気を取り直して明るくなった 日記の中のママさんを確認して安心したいです。 前向きにならなきゃ!! だって今は冬。 恋人達のシーズン到来ですわよ! パパさんが、おもちゃ屋さんの分厚いカタログを そわそわして見始める季節です。 ジェニーさんのプレゼントを吟味しているのかって? ノンノン。 ご自分のおもちゃ探しのようですわ。 ベベもギッチョマンさんに 心の中だけでもプレゼント渡したいなぁ。 いつも直接ギッチョマンさんとお話する前に 気を失ってしまうので、 まだまだ実現には程遠いのですわ。 ギッチョマンさん、もう少しラブ・ビームを抑えてください。 ベベ、悪者じゃないのに いつもノックダウンされてしまいますぅ。 |
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ちょちょちょ……。 ちょっと、ママさんの日記シャレになりませんわ……。 ひどい、ひどすぎます!! あんまりにも恐ろしい内容なので、ベベページを捲る手が震えてしまいました。 ええ、あくまでもそんな気分です。 どんなにひどい内容かというと、 せっかくアダムさんに見せる為に着飾って楽屋へ行ったら……。 ああ、ベベ日記の内容を思い出すだけで、涙が出てきちゃう!! 気を取りなおします。 ママさん、せっかくの一張羅にジュースをこぼされたのです。 ええ、それは見事にべっちょりと。 犯人はアダムさんのとりまきの、あの怖いおねーさま達!! もちろん、ママさんに恥をかかせるためにわざと……。 って、ベベが実際見たわけじゃないですけど、 その惨劇は日記からヒシヒシと伝わってきました。 でも何より、ママさんを傷つけたのは―― それを見てただ笑っていたアダムさん。 ……今日はもう寝ます。 |
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ママさんの日記に、カレンさんとお洋服を リメイクした事が書いてあったのですが……。 あーん、ベベもおしゃれが気になるお年頃なのですわーーー! でもベベ、 自分の手作りとなるとあんまり自信がないのですけど、 ママさんは器用な方だったのですね。 そういえば、パパさんの無駄使いに比べると ママさんはあまりお買い物されているイメージがないし、 お洋服もいつもあの花柄のイメージが……、 というのは気のせいでしょうか。 せめて編み物だったらベベにもできないかしら……。 そしたら、そしたらベベ、 マフラー編んでギッチョマンさんにも プレゼントしてこっそりおそろいに……、 キャッ! なーんて、大胆すぎますわーー。 でも、マフラーの色は赤で決・ま・り。 |
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『今日、学校帰りにカレンとモールでお茶をしていたら、 アダムの取り巻きのおねーさま達に遭遇した。 彼女達はいつも大人数で派手で目立っていて、綺麗で、 私達とは別世界に住んでいるように思えていたのに、 気軽に声をかけてきてくれたの! その時、フードコートにいた人達、皆が見てたわ!! ずっと怖いって思っていたけど、おそるおそる話してみたら 皆優しい人達だった……。 それに信じられないことを言われたのよ! この間、私が楽屋に寄らずに帰ったから アダムが探していたって!! 応援しているから今度こそ、着飾って アダムに会いに行きなさいよ、とアドバイスまで! 皆、アダムのことを好きな ライバルのような存在だと思っていたのに、 私ったら勝手に 派手なイメージだけで意地悪だと決め付けてた。 人は見かけで判断しちゃ駄目よね』 ……。 確かに……。 ベベ、ない首をぶんぶん振って頷いてしまいましたわ。 トイレックスおばさまも 見かけだけでは恐ろしい恐竜ですけど、 そのハートは浪花節で義理人情を重んじる方ですもの。 そのほうが意外性があって、素敵なくらい!! そう考えると、ベベってば 見かけもハートも乙女という、 見たまんまのつまらない女子なのですわ……。 |
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そういえば、 よく日記に登場するママさんのベスト・フレンドでしょうか。 カレンさん。 ベベには、 ピーツ姫おねーさまやトイレックスおばさまといった、 頼れるよき先輩がいるので寂しくはありませんが、 ママさんのカレンさんのようなお友達はいないんだなー、 と気がついてしまいました。 『ふー。またカレンとの長電話でママに怒られちゃった。 でも長電話の嫌いな女の子なんてこの世に存在する?! ママだってしょっちゅう長電話している癖に、 私が電話使っていると その間自分が使えないからって怒るんだよね! 説得力なーい! 私は自分がママになったら、 そんなことでは怒らない優しいママになるんだ! 絶対!!』 たしかに、ジェニーさんはまだ長電話をするような お年頃ではないようですが、お部屋にあるかわいいピンクの “ピーツ姫のおしゃべリンリン・テレフォン”の前で ほぼ半日座っている姿もお見かけしたことは 一度や二度ではないような……。 あれは、うっかり触ってしまうとピーツ姫おねーさまの 長いおしゃべりにつきあわされ…… いえ、楽しいおしゃべりが聞けるんですのよ! 『それより、カレンの話題があのどうにも気の利かない ぽっちゃりドラマー一色だったのが、疲れたな……』 ママさん、お疲れ様でした。 カレンさんという方は、そのぽっちゃりドラマーさんに 恋をしてらっしゃるんですね。 ママさんとはどうやら気が合わないようですが。 いつかダブルデートできるといいですね。 |
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『今日は、ちょっと家からは遠い街で レインボー・ウォーターのライブがあった。 門限に間に合うよう、 ライブが終わったらすぐに帰らなくちゃいけないのが 行く前から少し憂鬱だった。 ライブの途中で帰るという最悪の事態だけはまぬがれたけど、 沢山のファンが楽屋の入り口に押しかけるのを横目に見ながら カレンと一緒に帰るのは寂しかった。 (気のせいかもしれないけど、 背を向けて歩く私達を見て得意気に笑ってた!!) でも、ここで門限を破って 二度とライブに行けなくなるのだけは、 避けなくちゃだもんね……。』 と、私達は見るからに急いでいたというのに、 あいつったら呑気に声を掛けてきて!! カレンはあいつに声を掛けられて喜んでいたけど、 私は最悪だった。 だって、よりによって もう二度と見たくないバンダナを手にしていたのよ! あの、ドラムのぽっちゃりメン! これ、君が落としたんじゃないの? ってどういうつもりかしら! 何も知らないにせよ、間が悪いったらありゃしない! 気がついたら大きな声で 捨ててください! って叫んでいて また悪目立ちしちゃって恥ずかしかった!! それから帰り道中、ずっとカレンに せっかくなのになんで受け取らないんだとか、 自分が貰いたかったとか、 ぐちぐち言われ続けるハメにもなったし。 どうせなら、アダムに声掛けて欲しかったな……。 って、それは贅沢な望みだよね』 ファンが沢山いる中を掻き分けて行くというのも 勇気がいるもの。 ベベも自分が積極的にぶつかるよりは、 殿方から来て欲しいと願う意気地なしの乙女ですから、 ママさんと同じ立場になったなら、 周りの女子達の迫力できゅーーーっと倒れてしまいそうです。 もし、ギッチョマンさんが女子に囲まれていると 想像するだけでも――きゅーーーーー。(バタン) |
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そういえば、ママさんの日記をこれまで読んでいての まとめ、という訳じゃないんですけど アダムさん以外の男性の話題は 出てきたことがないなーと気がつきました! 広いカレッジには沢山の誘惑やグッドルッキング・ガイも いるはずなのにさすがですぅ! ベベと同じでママさんも一途な方のようで、とっても親近感! 乙女の日記を覗き見するのはマナー違反だとわかっていますが、 過去とはいえ、こうして今まで知らなかったママさんの 一面を知っていけるのは本当に嬉しいサプライズです。 今も美人なママさん、 この頃はきっとモテモテだったに違いません。 アダムさんとの幸せシーンも ページをめくればいつか出てくるのかしら? でも、今ママさんの旦那様はパパさん……。 ということは……?? ま、いっか! 今はベベもママさんの過去にトリップして 覗き見させてもらいます。 |
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『いつまでも、うじうじするのはやめ!』 バンダナ事件の翌日の日記にこうありました。 ママさん、この頃は気分の切り替えが早かったんですね。 先日、パパさんが隠していたおもちゃの請求書が発見された時、 ご立腹のあまり、ずい分長い間お部屋に立てこもっていたような 気がするのですが、それはベベの気のせいでしょうか? それとも事の重大さによるのでしょうか。 ベベにはよくわかりません。 でもベベにとっては、家計も恋も同じ比重……。 いえ、まだ家庭を持っていない身では恋こそすべて! でもいつか、ベベも家計が最重要事項になるのかしら? ギッチョマンさんとなら、それも素敵に思えてしまうのは まだまだベベが子供だから? どちらにせよ、ママさんが早く立ち直ってくれて、 ベベはホっとしました! |
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『ひどい、ひどい、ひどい!! あんなに笑うなんて! しかも、アダムの前で!! なんで私が笑われなくちゃいけないの? どうして、バンダナ返しただけで笑われるのよ! 綺麗にアイロンかけたらダサイの? ぴっちり線ができるほど折りたたんだらいけないの?! もう悔しくって、悲しくって――』 この日の日記はこの先、文字が滲んで読めませんでした……。 ママさん、 せっかくアダムさんにバンダナを返せたみたいなのに、 それを笑いものにされてしまったんですね……。 というか、アダムさんの周りには 女性が沢山いらっしゃるみたいですね。 ベベ、ギッチョマンさんが女性に囲まれている姿なんて 想像しただけで卒倒できますわ。 その上、こんな風にいじめられたりしたら……。 ママさん、諦めないでがんばってください! って、ついリアルタイムで応援しちゃいますが、 これ全部過ぎ去った過去の話なんですよね。 うっかり熱中しちゃってます。 恋バナってどれだけ時間が経過しようと 熱は冷めないHOTなものなのですね。 |
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『あー明日はいよいよライブだわ。 このバンダナとも今夜でお別れ……。 もう何回アイロン掛けたかわからないから、 心なしかすり減っちゃってるかも。エへへ。 けど、綺麗に畳んで重なってたら パッと見、わからないよね。 それにしても、せっかく枕の下に入れて寝ても 結局夢に出てきたのは アダムじゃなくってドラマーなんて!! きっとカレンが毎日カレッジで あいつの話ばっかりするせいね!』 ママさん、ご愁傷様です……。 最後の夜こそ、アダムさんの夢が見られるといいですね。 って、このまま日記のページをめくれば 結果はすぐにわかるんですけど。 ベベもまた明日以降の楽しみにとっておきますわ。 |
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ベベ、舌の根も乾かないうちにビックリです。 前回のブログに、 もういちいちママさんのことでビックリしない、 って書いちゃいましたが、やっぱりビックリしてます。 ママさん、 今の今までアイロンを持ったことがなかったそーです。 いよいよアダムのライブを目前にして、 枕の下に入れていたバンダナにアイロンをかけるなんて、 なんて女の子らしいのかしら!! それがまた初めてのアイロン掛けだなんて、 きゃわいらしいですわ! でも、やっぱり今のママさんを思うと、ビックリですけど……。 そんなベベにはアイロン持つ手はありませんが。 |
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『どうしよう! 信じられる? アダムのバンダナが今私の手の中にあるのよ。 いつもアダムがライブの時に おでこに巻いてるトレードマークのバンダナ。 次のライブの時にはちゃんと返すから それまでは、いまだけは私の物にしていていいよね アダムのバンダナを枕の下に入れて寝てもいいよね! アダムの夢が見られますように……』 ベベにはこの時のママさんの気持ち、 わかりすぎるくらいわかりますぅ。 ママさんにもこんな乙女な時期があったというのは 今更ながらビックリですが、 この乙女日記を拝見していると いちいちビックリすることも忘れてしまいます。 |
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すみません。 前回は興奮のあまりベベったら 日記の途中で倒れていたようですね。 お恥ずかしいです……。 そして、そんなベベを起こしてくれたのは 夢に見たギッチョマンさんではなくて、 タオさんのべちょべちょぬめぬめの舌でした。 もう少し倒れていたら、ギッチョマンさんが 助けてくれていたかもしれませんね……。 でも、いいんです。 いつかベベにもママさんのような すごくドラマチックな出来事が起きるかもしれませんもの! それにしてもその後のママさんったらとっても可愛いんですよ! お友達のカレンさんが楽屋まで迎えに来てくれて 大学から一緒に帰る道すがら、 アダムさんに巻いてもらったバンダナを洗濯しないで そのままもらっちゃおうかどうかと カレンさんに相談しているんですもの! その気持ちわかりますわ〜 ベベもギッチョマンさんのスカーフをもし、 ベベの触覚に巻いてもらったら…… きっと返したくなくなってしまいますわ! でも、そんな事いけませんわ! ドロボーになってしまいます! 借りたものはきちんとお返ししないとですわ。 ところで、カレンさんは開いた楽屋のドアの隙間から ドラムの方と目があったといって喜んでいたそうです。 そういえば、そのドラムの方のお名前や様子は ママさんの日記には出てこないのですが、 どんな方なのかしら? もっとも、バンドってボーカルとドラム以外もいるはずなのに、 一切他の方の話題は日記には出てきません。 恋って盲目になるって、本当なのですね。 |
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今日もママさんの日記を読んで、はわーんとしちゃいました。 だってだって だってね! もみくちゃになってしまったママさんが ステージ上に救出された後も、すごかったんです。 今までベベが見たドラマより数倍、ドキメキました! 憧れのアダムに 手を握られて助けられたというだけでもすごいのに、 そのままステージの横でライブを見て、 その後は楽屋に招待されて、 擦り傷で血がにじんでいたママさんの膝を見たアダムが、 頭に巻いていたバンダナをママさんの膝に!! 膝に巻いてくれたのだそうです! あーん! 汗びっしょりのバンダナを傷口になんて不衛生ですわ〜とか 言ってる場合じゃないですぅ。 潔癖症なベベですら、 そんな行為にはクラクラ、ノックダウンですわ。 そんな日記を読むだけで倒れちゃいます〜。 倒れたらギッチョマンさんが助けにきてくれるかしら? う〜〜〜ん……パタッ |
月
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はぁ〜。 まるでドラマみたいな出来事。 素敵です。 そう、ライブを見ているママさんに ステージの上から手を差し伸べたのは、 な、なんとボーカルのアダムさんなのです〜 あーん、これって ベベだったらギッチョマンさんに助けられるって事ですわ! 想像しただけで……きゃっ!! しかも、ママさんは大勢のオーディエンスが見ている前で アダムに手を引かれ、ステージの上に載せられて…… まるで選ばれたお姫様みたいじゃないですか!! 日記によるとその時のことは、 ストップモーションなんだそうです!! アダムさんが歌うのを止めたといってもバンドは演奏中だし、 そんなアダムさんの行動にファンの女の子達は きゃーと叫び声をあげているはずなのに、 それなのにママさんの耳にはアダムさんの 『大丈夫かい? ベイベー』 という声しか聴こえなかったんですって!! す・て・き体験!! ベベもママさんと一緒に体験している気分になって、 ページをめくる指が震えています。 気になるからって一度に沢山読んじゃうと、勿体ないので 少しずつ読む事にしまーす。 |
月
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ママさんの若かりし頃の秘密を 垣間見てしまっている今日この頃。 日記を盗み見しているベベのドキドキと、 ママさんが好きな人を想うドキドキ…… どこからどこまでがなんのドキドキなんだか ぐるんぐるん混ざっています。 それに、ママさんに起きたドラマチックな出来事といったら!! ベベも思い起こすだけでぽーっとしてきちゃいますぅ〜。 何度も何度もその日の日記を読み返しちゃいました! そう、それはママさんの大学に レインボー・ウォーターが来た日! なんだかドラマの1シーンみたい。 お友達のカレンさんと ステージの一番前を陣取ってライブを見ていたら、 ノリノリの観客の波に押し寄せられて、 ママさん達はぎゅうぎゅうに押しつぶされて……。 特にママさんは 後ろに居た大きな身体の男の人に体重を乗っけられて とても苦しかったそうです。 そんなママさんの苦しい表情に一早く気がついたのが!! な、なんと!? あーん、ここの部分は何度読んでも興奮しますぅ〜 また、読みたくなっちゃったから 今日の日記はここまでにしておきますわ。 |
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『きゃーー! どうしよう!! アダムが私の大学に来るって!! いや、レインボー・ウォーターの カレッジ・ツアー全部行きたい!! 夏までに、バイトがんばって資金溜めなきゃ!! カレンも張り切ってた! そうだ、カレンとお揃いの格好でツアーに行ったら 少しは目立つかしら? アダム、目は何度も合ってるのよ! 今度こそ私のこと、覚えてもらえますように!!』 あーん、こんな日記読んだら ベベまでドキドキしてきちゃいました〜。 それにしても、ママさんの性格とベベの性格は やっぱり少し違うようです。 だって、ベベだったら もしギッチョマンさんと目が合っていたら…… すぐにそのギッチョマン・ラブ・アイビームに 撃たれて倒れちゃいますもの!! ベ、ベベのほうから、お、覚えてもらうだなんて…… きゃーーーー。恥ずかしい〜〜 ああ、そんなことよりカレッジ・ツアー楽しみですぅ〜。 って、ページをめくればすぐその日になるのですが、 楽しみは先にとっておきたいんですもの〜 |
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ママさんのライブハウス通いは その後もダイアリーに延々とつづられています。 他に何かないんかい!? と温和でレディなベベも 思わず我を忘れて突っ込んでしまいそうです。 そういえば、おかげさまでレインボー・ウォーターに 詳しくなってしまいました。 レインボー・ウォーターは男性4人によるロック・バンドで、 主に大人気バンドのパープル・サバスの曲を コピーしているそうです。 それにしても、レインボー・ウォーターというのは ママさんが夢中になるくらいですから、 なかなかの人気者のようです。 なんでベベがそう思うのかというと、 ママさんのダイアリーの中には アダムへの気持ちばかりで実際にアダムと話したとか、 会ったという内容がないからです……。 って、よくよく考えればそうとも言えないのですわ! だって、ベベだってこんなにギッチョマンさんの近くにいても、 お話はもちろん 恥ずかしくって目の前をすれ違う勇気すら持てませんもの!! そうなのですわ。 きっとママさんもベベと同じで恥ずかしがりやで 奥ゆかしいシャイ・ガールだったのですね。 なんだか、ベベ、凄くママさんとアダムの恋の行く末を 応援したくなってきちゃいました! あ、でも今のママさんにはパパさんがいるから、えーと……。 ベベ、頭の中がこんがらがってきちゃいました。 |
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ライブハウスとはどんなハウスなのか……わかりました。 トンピーさんにお伺いするまでもなく、 ママさんの日記を読み進めることでなんとなく理解しました。 『いつもの仲間とCZGZに行った。 CZGZはまだ2回目だけど超クール。 ダサイって思われなかったかな? ああ、それにしても今日出たバンドの中では、 レインボー・ウォーターが最高だった! 誰がどう見たってボーカルのアダムは ハンサムで才能があってセクシーで世界で一番素敵!! なのに、カレンはどこ見てたんだかドラムがいいって。 ドラムなんて全然見る暇ないはずなのに。 だって、どうしてもアダムが目に入ってきて、 他は何も見えないよ!』 このCZGZって名前、テレビから流れてきて知っていました。 確か「クズグズ」って アナウンサーがお店の前で紹介していました。 とっても派手な人達がお店の前にも中にも沢山いて……。 そして流れてくる騒がしい音楽に ベベは思わず耳を塞いだ覚えがあります。 そう、音楽を生演奏する場所がライブハウスなのですね! そして、ママさんがそんな所に夢中になっていただなんて! 意外ですぅ! ママさんの口からバンドだとか、騒がしい音楽のお話なんて 聞いた覚えがありませんのに! それにあんな頭がピンク色とか緑色の人達の中に ママさんがいたのでしょうか? 信じられません! やっぱり!! 人様のシークレット・ダイアリーを覗き見てしまうなんて、 ベベがしていることはとてつもなくイケナイ事!! でも!! もう止まらない止められない、やめられないやめたくない。 このようなママさんの秘密を知ってしまって ドキドキはするのですが、 今更無かった事にするのも……。 こんなベベって意気地なしでしょうか? しばらくママさんとは目が合わせられませんわ。 って合わせた所でベベはおもちゃなのですけど。 あ、でも世界で一番素敵なのは、そのアダムさんではなくて、 ギッチョマンさんなのですが……。 ちょっと、このダイアリーに 赤ペンで修正入れておきたい気分です。 |
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我輩は大学生である。名前はヘレン…… って、書いてあったらどうしようかと思ったのですが、 ママさんの日記はそんな書き出しではありませんでした。 『今日から、大学生。 せっかくお祝いにこのダイアリーを貰ったのだから 何か書かなきゃ。 ……と思ったけど、案外書くことなんてないわね。 仲のいい友達も変わらず一緒だし、楽しみといえば 大学よりもライブハウスに行くことだし! やっと門限が緩くなったんだもん。 それと遊びに行く時の服を買う為の アルバイトも見つけなきゃ。 そうよ、バイトよ。どうしようかなぁ……。』 って、ママさん! 新しい生活が始まるというのに、意外とクールなのですね……。 ベベだったら、沢山の知らない人と同じ部屋にいるだけでも ドキドキ・ドキリンコしちゃいますのに! それとライブハウスってなんでしょう? トンピーさんにお伺いしたらわかるかしら? “ハウス”ということは、 どなたかのお家に遊びに行くということかしら? ベベもそこに行けるのかしら? |
月
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震える手でとうとう ママさんの日記の表紙を開いてしまいました! ベベに手があることもその手が震えてる、ということも あくまでもそんな気分がしたというだけですが…… だって、本当にそれだけ緊張したんですもの! とりあえず盗み見ているという事実だけでも、 ベベの小さな胸にはドキドキが負担になる程なので、 少しづつ読んでいこうと思います。 今日わかった事は、これはママさんが高校の卒業のお祝いに プレゼントしてもらったダイアリーという事でした。 だから、この日記の始まりは ママさんが大学生になるところからなのです。 ママさんの、お若い頃……。 ベベには想像つきませんが、 一体どんなカレッジ・ライフを過ごされたんでしょうね。 ベベもこの日記を読んだら、 ママさんと一緒に大学に通っている気分になれるかしら? |
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今ベベは鍵つきダイアリーの鍵の部分を睨んでいます。 この鍵さえ、きちんとかかっていれば、 こんなにもベベを悩ます事はなかったのに!! という訳で、ベベもうこの誘惑に抗い続ける自信がないので、 ママさんの日記を読んじゃうことにしちゃいました! でも、その前に 今のベベの気持ちをきちんと書き留めておこうと思います。 ママさん、ごめんなさい。 ベベが書いた乙女日記を 知らない所で、どなたかに読まれるって思ったら それだけで胸が引き裂かれそうです。 だから、ベベはきちんと胸に刻みます。 ダイアリー、読まれたくないなら鍵かけて、 出かける時も鍵かけて。 決心はしたけど、ママさんの日記を読んでしまうなんて、 心の準備をしないとドキがムネムネです〜 |
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先日からの興奮は、おかげさまで治まりました……。 そして今ベベを襲うのは新たな悩みです。 ああ、どうしましょう!! そうなのです、ベベが見つけたのは、 一冊の鍵つきダイアリーなのです!! ちょっ! もしかして今、「なーんだ」って顔しました!? ダイアリーですよ。しかも鍵つきです! 鍵つきダイアリーは乙女の命ですよ! 大変な物を見つけてしまったんですよ!! マネの方が価値があるって?! お金で買えないプライスレスなハートフルな価値を ご存知ないのですか! しかもこのお家にあったといえば……。 そう、誰のかちょっと考えればわかりますよね。 推理なんて要りませんわよ。 誰でも名探偵になれるくらい簡単な事です。 そうです、あの方のですよ……。 次までの宿題にするまでもありません。 ママさんのですよ!! だからこその悩みなのです。 今、ベベは一つの誘惑と戦っています……。 このダイアリー、読むべきか読まずにおくべきか…… ベベはどうして こんな苦しい選択をしなければいけないのでしょうか! これは試練でしょうか!? お父様! 教えてください!! |
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今日はすごい事件がありました!! いつものようにご家族の皆さんの目の届かない隙に ベベはお家の中をお散歩をしていたんです。 すっかり時差ボケも治ったので、元気はつらつで久しぶりに トイレックスさんの所へ足を伸ばしてご挨拶に伺ったんです。 足なんてあったっけ!? なんてつっこみはご遠慮願います。 さて、トイレックスさんは相変わらず昼ドラに夢中で、 楽しくその内容をお話してくださったんですが、 ベベには少し言葉が難しくってよくわかりませんでした。 でも、昼ドラというのは どうやらラブストーリーが中心みたいで、 トキメキが蘇ると大興奮してらっしゃいました。 ベベはラブ・I・N・G(現在進行形)ですもの! ドラマの主役はベベにおまかせですわ! と思いつつ、楽しいおしゃべりを終えて トイレックスさんに、さようならをしていたら……。 壁に穴が開いているなど知らず、 ベベはそこから落っこちてしまったのです!! きゃーーーーー!! とはいえ、ベベは高い所から落ちてもトイレックスさんのように バラバラにはなっていませんのでご安心を。 それよりなにより、その穴の中、壁の裏というのでしょうか? 見つけてしまったんです。 何を? ですか? せかさないでください。 ベベは今、 興奮していて手が震えているんです……。 手なんてないじゃん!? というつっこみは… …と何度も同じ事を言わせないでください。 はぁぁ、興奮が治まりません! |