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カスタムロボ ちょっといい話
第5回 新ロボとパーツが決まるまで
 ついに「カスタムロボ バトルレボリューション」が発売されました。楽しんでくださっているというお話をあちこちで聞き、少しホッとしています。是非可愛がってやって下さい。

 さて、今回から開発裏話などを中心に書いていこうかなと思っています。今週は「カスタムロボBR」で新しいロボやパーツを作ったときの話です。

 今回、開発を始めるに当たって、まずロボをどうするか決めねばなりませんでした。ロボの数はロクヨン版の1作目が30体、2作目の「V2」がほぼ倍増の65体でした。といっても、そのうち30体は1作目のロボがそのまま再登場したものです。
 今回、ロボのモデリングが一からやり直しだったので、「V2」と同程度出すのは無理がある、ということで原点に返って30体強作ろうというところから始まりました。ゲームキューブだとロクヨンより大幅にポリゴン数が増やせるので、その分制作にも時間がかかります。
 ロクヨンぐらいポリゴン数が少ないと、デザインもシンプルで記号性で成り立っているような面があったのですが、今回はデザインをより大人っぽくというテーマもあったので、必然的な流れとしてかなり精密で具体的なデザインになって行きました。

 「シャイニングファイター」とか「エアリアルビューティ」といったロボのタイプは、ノイズで話し合って少し整理することにしました。ロクヨンで1作目を作るときに、性能より先にロボの数を決めて作り始めたので、必ずしも上手く差別化されていない面があって、スッキリさせたかったのです。しかし、最後の最後になって“やっぱり削りすぎたかな”とちょっと悩んで、いったん削除したバーニングビーストタイプを復活させたりもしました。
 新タイプのライトニングスカイヤーは、ゲームボーイアドバンスの「カスタムロボGX」で登場したタイプをベースにしたものです。ビジュアルインパクトが欲しくて3D変形ロボが出したかったというのが一番の理由ですが、ソフト的には例外処理になるので手間がかかっていたようです。
 また、ライトニングスカイヤーは変形して空を飛ぶということで、当然空中戦主体のロボになります。せっかく3D空間で戦うゲームなんだから空中戦に特化したロボが欲しい、ということはシリーズのたびに考えるのですが、「カスタムロボ」というゲームはあくまで地上戦がベースになっていて、空中戦には強い制約があるからこそゲームとしてバランスが取れています。
 ロクヨン版でもファニーオールドマンという空中戦に特化したロボがいて、これもほとんどずっと空を飛んでいられるので、戦う相手としては多くの武器が無効になってしまう。ということで、作ったスタッフに言わせると、バランスのすれすれのところで成り立っているロボだ、いや成り立っていないと議論が分かれていました。でも、だからこそ面白い部分もあって、こういうことは対戦ゲームにとって永遠の課題のような気がします。
 僕としては、あくまでしっかりゲームとして調整して調整して、そこに隠し味的に、使い方によっては風船に針を刺すようにパチンとバランスが弾けてしまうような、そんなものがあった方が遊びとして面白いと思うのですが、一歩間違えるとダメなゲームになっちゃう。難しいところですね。

 また、どちらかというと、新パーツを作る方が大変でした。
 ロクヨン版の続編を作るという話は、企画としてはずっと前からあって、そのときは一度ゲームシステムを根本からいじりたいと考えていました。ゲーム的には「V2」で既にまとまっていたので、次にやるとすれば違ったゲーム性を模索したいと思っていたのです。
 ただ今回は、ハードが新しくなって表現が大きく変えられるということもあり、国内では今までより高い年齢層のユーザーにもアピールができる、さらに海外にも出せるかもしれない、ということもあり、あえてこれまでのシステムを継承することにしました。
 とはいえ、これまでのユーザーさんを大切にしたいという思いも、当然ですが非常に強くて、ずいぶん悩みました。これまでの根強いファンの方に支えられて続いているシリーズですし、やっぱり新パーツと新ロボがあってこそ「カスタムロボ」の新作だろうというのもあって。
 結果的に、ゲームの顔であるロボは新タイプを必ず一つ入れ、部位として人気の高いガンパーツはできる限り増やそうということで進めました。4人用専用のパーツというのも考えたのですが、短期間でやるにはコストパフォーマンスが良くないだろうということで断念しました。「カスタムロボ」は、ゲームでちゃんと活用できることと、最低限他のパーツと差別化されていることを検証した上で新パーツを採用するので、いくつ追加できる、となかなか言えない。この辺で今回も大変でした。

 さて、今週の更新です。
 「ロボ&パーツ」の「ガン」で3ウェイガンとブレードガンを紹介しています。ブレードガンは使い方が難しいので、できれば攻略ページなどで触れていければ良いなと思っています。
 「シナリオ攻略」は3章から6章までです。相手のカスタマイズもバラエティに富んできて、今作の新システム2on2バトルも始まるなど、少し手ごたえが出てきます。アドバイスを読んで、主人公隣家の逆ギレ夫婦をボコボコにしてください。シナリオ序盤ではこんなしょうもない事件解決に向かう主人公たちも、後半どんどんカッコ良くなっていきますので、ここだけ読んでお笑いばかりのゲームだと思わないで下さい。

 それではまた!


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