"悪魔城ドラキュラ"……あの衝撃のラストシーンから、7年の歳月が過ぎた。 そして舞台は再びここ、トランシルバニアの片田舎へと戻ってきた……。 英雄・シモン=ベルモンドは、ドラキュラを倒し、その肉体を100年の永い眠りにつけた。 だが、彼は自分自身の肉体を犠牲にして戦っていたのだ。 ドラキュラとの死闘でうけた背中の傷が、日ましに彼の肉体をむしばみ、 そして彼は自分の死期が近づいているのを感じた。 ある朝、シモンはベルモンド一族の眠る、天使の丘の墓の前にきた。 そして自分自身の生涯をふりかえっていた。 その時、シモンは背中に気配を感じ、ふりむくと、朝もやの中に、1人の女性が立っていた。 女性はシモンに話しかけてきた。 「あなたの生命は、邪悪な呪いに左右されています。このままでは危険です。 しかし、もし今もあなたの心が、邪悪に対し、生命を賭けて立ちむかう勇気を持っているなら、 神はあなたに力をさずけるでしょう。 邪悪な呪いの力が再び年月をおって蓄積され、その力が頂点に達したとき、 ドラキュラは再び復活するのです。 永久にその肉体を消滅させる方法は1つしかありません。 ドラキュラの肉体は、粉砕されてから7年目の今日、復活をはじめます。 つまり、肉体の5つの部品が地上に姿を現すのです。 この肉体を、呪いの力が弱いうちに見つけだし、 牙城であるドラキュラ城で焼きはらい、封印してしまうのです。 この封印により、ドラキュラ伝説にも終止符が打たれることでしょう。 そして、あなたの背中の傷も、呪いから解放され癒えるでしょう。 この方法でしか、ドラキュラを永久に消滅させることはできません。」 この言葉を最後に、女性は朝もやのむこうへと消えていった。 そして、英雄・シモン=ベルモンドは再び新たなる決意で旅立つのであった。 もうあなたの後ろに道はない! 戦えシモン! Please. Remember Bitter Memories In TRANSILVANIA! |