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頭がガンガン痛い……。うっすらと取り戻していく意識のなかで、あなたは聞き慣れない男の声を耳にする。
「だいじょうぶか? しっかりしろ」
ここは海上(うなかみ)の崖。もうろうとした意識のなかで、崖からすべり落ち、運よく途中の草むらに落ちて気を失っていたあなたを助けたことを、男から聞いた。天地と名乗るその男にお礼を言おうとしたとき、あなたは自分の名前すら思い出せないことにがく然とした。あなたは記憶を失ってしまっていたのだ。

天地のマンションで傷の手当てを受け、ふたたび海上の崖へ戻ったあなたは、"あゆみ"という少女と出会う。彼女の話によると、あなたはあゆみと一緒に空木俊介(うつぎ しゅんすけ)探偵事務所で助手として仕事をしているということだった。数年前空木探偵と出会い、その後あなたは助手として仕事をするようになっていたのだ。

空木探偵とあなたは次々と事件を解決していく名コンビだった。事務所に戻って話を聞いているうちに、あなたは自分の名前をやっと思い出すことができた。ふと気がつくとテーブルの上に一片のメモが置いてある。「明神村 綾城」と書かれたそのメモを手がかりに、あなたは明神村へと向かった。

明神村の財閥、綾城家の当主は78歳になるキク。そのキクが先日、心不全で死亡した。その死に疑問を持つ綾城家の執事、善蔵によって今回の依頼がなされたのだ。たしかに綾城家にはキク殺害の動機を持つ人物がいる。キクの甥であり綾城商事社長の完治。完治は会長を務め実権を握っていたキクをうとましく思っていた。専務を務める完治の弟、二郎も同様である。もうひとり、春日家に嫁いだ完治の妹、あずさがいる。あずさは夫が経営する不動産業がうまくゆかず金銭的に困っていた。綾城家の遺産は彼女にとってかなり魅力があったに違いない。
あなたは執事に依頼された調査を進めるため、ふたたび捜査を開始した。

明神村には恐ろしい伝説がある。戦国の昔、この地方の豪族である綾城家と争っていた隣国の城主は、裏山にこもった綾城家の残党への見せしめに、墓を次々とあばいていった。その城主はその後、突然病に倒れ綾城家の亡霊たちに苦しめられ狂死してしまった。そして、綾城一族の君主は代々、自分の家の財産を狙う者が現れると、その者を殺すために墓からよみがえるという言い伝えが現在にいたるまで残っている。
この村には現在も土葬の風習が残っている……。

捜査を進めるうちに、事実が明らかになっていくとともに、新しい事件も起きてくる。はたしてキクが伝説どおり、本当によみがえったのか? それとも……!

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