時は江戸時代。これは、四代将軍徳川家綱が天下を治めていたころの、ある地方の城下町の物語である。多くの謎に包まれた城“村雨城”の中には、巨大な石像“ムラサメ”がまつられていた──。 ある嵐の夜、天上を引き裂くような雷鳴とともに、金色に輝く流れ星のような物体が村雨城に落ちた。それからである、城内から異様な叫び声が聞こえてきたのは。正体不明の生命体が“ムラサメ”にすみついたのだ。 “ムラサメ”が鳴く。その噂は、またたく間に広がった。 一方、ナゾの生命体は村雨城以外の4つの城の城主たちをも謎の力で支配し、4色の“謎の玉”を手渡した。その玉を手にした城主たちは、玉の力で忍軍を操って暴れ始めるのだった。 城主反乱と“ムラサメ”の噂に事の重大さを感じた幕府は、その城下を元どおりに治めることと、噂の真偽を確かめるために、剣法指南役の青年剣士“鷹丸”をひそかにその城下に送り込んだ。 しかし、その密命もすぐに“ムラサメ”の知るところとなり、鷹丸が江戸を出たときからすぐに、魔の手が忍び寄ってきた。城主の放つ忍軍・妖術使いが攻撃してくるのであった。 村雨城までの道のりは、青雨城、赤雨城、緑雨城、桃雨城の4つの城と、それらの城と城をつなぐ街道の道中。 4人の城主を倒し、4つの謎の玉を手に入れれば、いよいよ“ムラサメ”が待ち受ける村雨城だ。 それまでの城とは違う不気味な城内を、敵を倒しながら進まねばならない。 “ムラサメ”との死闘に勝った鷹丸がそこで見たものは? ナゾの生命体の正体とは……!? |