幻影異聞録♯FE

STAFF異聞録

ミラージュのデザインについて

2015.08.28

株式会社CyDesignation
幻影異聞録♯FE
ミラージュデザイン
皆葉 英夫

こんにちは。
「ミラージュ」 のデザインを担当させていただいているCyDesignationの皆葉です。

そのミラージュのデザインについて何か文章を書いてほしいとのことで、さて何を書こうかと思案しましたが、「らしさ」の話について書かせていただこうかと思います。

『幻影異聞録♯FE』は、御存じの通り『ファイアーエムブレム』と「アトラス」のコラボレーションという企画で出発しています。
ミラージュのデザインも多分に漏れず、その企画コンセプトに沿ったデザインを目指しています。

…が、これがムズイ!

私はそもそも器用貧乏なタイプで、こういった針の穴に糸を通すようなことは得意だとは思っているのですが、私の敬愛する初期の『ファイアーエムブレム』のキャラデザインは唯一無理!(他にもありそうですが)と言い放てる独自の世界観を持ったデザインです。

そしてそれぞれのシリーズは、その時々の時代背景を色濃く打ち出した素晴らしいもの。
さらにそれに加え『メガテン』や『ペルソナ』を手掛けるアトラス!(言わずもがな!)
…とても不可能なミッションと思いながらデザインをしはじめたのを覚えています。


ミラージュのクロムは、クロムと言いつつ、歴代のロード系キャラを代表するデザイン、なおかつアトラス作品の持つ独特なシャープさ黒さ。
そしてメインキャラより前に出ず、下がりすぎることもない存在感。


シーダについても同様で、赤い衣装が良いか青い衣装が良いかから既に悩みの種でした。
(劇中は赤のイメージですが、『ファイアーエムブレム』シリーズのお約束として、ゲーム中味方側は青衣装、敵国側は赤衣装で表現されているため)

そんな時にアトラスの高田さんの言葉を思い出しました。

「2つの文化を重ねるため に、最初は我々も話し合いを重ね、試行錯誤を繰り返しましたが、最終的には自分たちらしさ、なんだなと。」

そんな「らしさ」の苦労の結晶を是非ご堪能ください!