キャプテン・ファルコン、ドクター・スチュワート・・・ 彼らがF-ZERO パイロットとして名を馳せたのは4半世紀も前のこと。 世代は移り変わり、もはや彼らの時代は過去の伝説にすぎない。 そんな”伝説”を知る者、知らない者・・・ 「F-ZERO」は新しい世代に移り変わり、さらに語り継がれようとしている・・・ 人類の宇宙への飛躍は落ち着きつつあった、淘汰に勝ち残った貿易商人たちは「あまりにかけ離れた距離との取引は莫大な富を生むが、同時に海賊たちの被害に遭いやすいというリスクも負う」ということを思い知った。 ”自分たちの目の届く範囲内での安定した運営をめざす” それぞれの地盤固めに考え方は落ち着いていった。 それに伴い、わざわざ調査隊を高額で雇い”遠い星”まで送り込み、豊富な資源を確保しようという試みもあまり行われなくなってしまった。 とりあえずは、今ある資源を「安定して運用」するだけでコト足りるのだから・・・ 善悪はさておき、一晩にして巨額の富を手に入れる”仕事”は減っていく一方であった。 そんな時代背景の元、再び「F-ZERO パイロット」の志願者は増加を始めた・・・ 一攫千金を狙って・・・ |
ミュート シティーからその全覇権を奪い獲ってしまった都市。 もともとは500人足らずの移民が作った村だった。 ”ビアンカ”の名の由来は、その時の初代村長の妻の名前である。 40年まえに、近くで高純度なチタンが大量に発掘され、それ以来、発展を続けている。 |
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宇宙の名だたる企業が、彼らの「商品」を生み出す場所として選ばれた都市。 最初にこの都市に目を付けたのは、小型乗用機や旅客機の生産販売で大きな市場を占めていたルイス社(Louis Company & Ltd.)であった。 ルイス社は”銀河企業連盟”において発言権が大きくなると、公害問題を理由に宇宙規模の工業地帯区画整備を推し進めた。つまり、工場を連盟が指定した星々の定められた都市に押し込めようというのである。 当然その区画の1つにここも含まれていた。 他企業はこの都市の大部分の利権をルイス社が所有しているため、工場を設立するにあたってルイス社から利権を買い取るか、借り入れるかしなければならない。 ・・・ということは計算の上である。 その時のこの区画名が”第10区画(10th Zone)”であったため、その後この都市の通り名は”イースト テン サイド(EAST TEN SIDE)”となった。1年を通して空が晴れることは無い。 |
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一時代の昔、宇宙の食料庫と謳われた大農場地帯であった。 しかし、その耕土から有害と疑われる物質が検出されたため、ここの作物が総スカンをくらってしまい、人々から放棄され荒れ果てていった。 しかし最近になって”生活苦から逃れるため”あるいは”近代社会に愛想が尽きた”人々が集まりだし、今また「F-ZERO」サーキットが3つ設置され、にわかに注目を浴びつつある。 |
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惑星間航行には欠かせない”ビーコン”(BEACON / 宇宙座標の電波発信ブイ。大昔の大洋航海における灯台)時代が進むにつれ、そのビーコンの中には古くなり故障するモノ、小流星や船などの衝突を受け間違った座標を発信しながら流れ出したモノが多く発生しはじめた・・・ それらの宇宙のゴミたちは惑星間航行の大きな妨げとなり、たびたび事故を引き起こし問題となった。 連盟はそれらの回収会社を設立し、連盟の資金によって運営をまかなった。 ゴミとなり回収されたビーコンはその電波発信機能を止められ、解体、再利用工場のある星へ送られた。そして集められたビーコンは自分の解体の順番を待つために、その星の一定個所に停泊された。業界ではその場所を”ビーコン ポート”と呼ぶ。 |
巨大なクレーターの中にある石油資源発掘コロニー。 地質学者によると、このクレーターは巨大隕石の衝突により出来たものらしい。 大量の原油が埋もれている事からもわかるように、太古にはさまざまな生物たちが繁殖していたが、現在はその面影を想像するのは難しい。 このクレーターができる原因となった巨大隕石の衝突が全ての栄華を奪い去り、その後、今なお“失われた栄華”は復活するまでには至っていない・・・ |
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