大昔、スウィフトの時代を生きた人々が、夢で憧れた”中空都市”、彼らがこの光景を目の当たりにしたら何と言っただろうか? まだ宇宙開発がそれほど進んでいなかった時代、大きな人口問題のカベに行き詰まった人類はその問題を解決するために色々な試みをした・・・。その1つに“中空都市計画”があった。 その時代の政府および担当企業は、開発の初期段階で膨らむ開発費の捻出案として、早々と入植者を募集し契約金を集めた。“夢”を謳い文句に・・・。 「ラピュタン コロニー」と命名され実験地として選ばれたのがこの場所であり、何回にも及ぶ試行錯誤の後、かろうじて成功を収めるに至った。しかし、その後こういった大々的な“中空都市計画”は時代にそぐわなくなり行われなくなった・・・。 |
|
一面が沼地で覆われている。 昔、とある国から革命によって追われた貴族たちが、この土地に身を潜め根付いていった。 不気味に光る沼の奥底には、至る所に財宝が隠されているとの噂がある・・・。 しかしその一方、この方面付近の宇宙航路で行方不明など、貨物船の被害が多発している・・・。 |
|
地表の全てが雲に覆われた惑星。 人々は光を求めるために「高い塔」を建てなければならなかった。 塔から採取された太陽光は、雲下に隠れた街々に光ファイバーを伝って供給される仕組みになっている。 F-ZEROサーキットは2つ設けられているが、双方とも雲の上に設置されている。 サーキット上から望み見られる、雲を突き破る一際高い山は“バビロン山(Mt.Babylon)”と呼ばれている。 |
|
大昔の人々が天体望遠鏡を手にして間もない頃、月や火星を観察し想像力をかきたてていた。 そして、大きな黒い影を確認し、「海があるのかも・・・」と希望を込め“Mare(マーレィ:海)”と名付けた・・・。 この星のこの場所を最初に発見したパイオニアたちは、大昔に夢を馳せた人々の意思を尊重し“Ancient Mare(エンシェント マーレィ:太古の海)”と名付けた。 月や火星に海は無かったが、しかし「その場所も、太古にはこのような海が在ったかも・・・、そう思うことに夢が存在し続ける・・・」その気持ちが込められている。 人間の手が、F-ZEROのコース設計以外には加えられていない。 当然、ここで生活している人もいない。 現在、資源調査推進派と自然保護派のあいだで論争が起こりつつある・・・。 |
|
F-ZEROの始まりから伝統的にサーキットに使われている、パイロットにとっては最も過酷な場所である。 古(いにしえ)の地球外の人々が、宗教的な目的でこの地を崇めていたと思われる。 その根拠として、数カ所に神殿らしきものが築かれている・・・。 “過去、何世紀にも遡っても、決して人が生活できるような環境ではない・・・”と調査団は発表している。 |
|
この地も「ファイアー フィールド」同様、伝統的にサーキットに使用されていたが、現在ではグランプリには使用されておらず、“一般の人々が「F-ZERO」を体験できる場所”としてツアーが組まれ、モニュメント的な役割を受け持っている。 「サイレンス」の名の由来は文字通り、全くの無音空間のため、第一発見者によって付けられた名前である。 F-ZEROマシンとそのレースの轟音のみ響き渡る世界である。 |