世界観/ストーリー

バックグランドストーリー 後編

―ヒト― 「イサ!イサ!! 」遠くから、イサを呼ぶ声と駆け寄ってくる足音が聞こえる。しかし、イサの右手はガンソードに焼け付いてしまって離れなかったし、火傷が痛んで首を回すこともできなかったから、じっとそのままの姿勢でカチが駆けてくるのを待っているより他なかった。「イサ!」イサの前に回りこみ、正面から顔を覗き込んだカチは、驚きのあまり息を呑んだ。イサは重傷に見えた。「どうしたの?何があったの?敵?大丈夫なの?ねぇ、大丈夫なの?」カチのおろおろする心配そうな声は、イサに少しずつ冷静さを取り戻させてくれた。イサは目を瞑り、息をひとつ吐いた。「イサ…!」

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