その昔、アカネイア大陸は、マムクートの帝王・暗黒竜メディウス率いる ドルーア帝国の侵略により、恐怖と絶望の渦中にあった。 それまでアカネイア大陸を治めていたアカネイア王国の軍隊は、 恐るべき力を持つドルーア帝国と暗黒竜により壊滅状態に瀕していた。 今まさに世界は滅びさろうとしていたそのとき、人々はひとすじの奇跡の光を見た。 アリティアのアンリという若者が、苦難の旅の末に手にした 光り輝く神剣・ファルシオンによって、暗黒竜メディウスをみごとに打ち倒したのだ。 メディウスを倒されたドルーア帝国は、アカネイア軍の反撃にあい滅亡していった。 世界はふたたび平和な時代を迎え、アカネイア王国は再建され、 アリティア王国をはじめ、多くの国が建国された。 そして英雄アンリはアリティア王国初代国王に選ばれた。 100年の時が流れた…… 長い時を経て、暗黒竜メディウスが復活した。 メディウスは、グルニア王国とマケドニア王国を併合しドルーア帝国を再建、 同じく世界制覇の野望を持つ闇の魔王・大司祭ガーネフが加担し、 アカネイア王国に攻撃を仕掛けた。 アカネイア王国は懸命に防戦したが、グルニアの名将カミュと 暗黒竜メディウスの力の前に敗退を重ね、その城を奪われてしまった。 英雄アンリの血を引く、アリティア王国のコーネリアス王は メディウスを倒すべく神剣ファルシオンを持って出撃したが、 同盟国グラ王国の裏切りにより壊滅、アリティア王国は滅亡し、 神剣ファルシオンまでもが奪われてしまった。 しかし、そのとき14才であったアリティア王国の王子マルスは、姉エリスの助けを得て、 守役ジェイガンらとともに辺境の島国タリス王国に逃げ延び、 王女シーダをはじめこの国の人々に暖かく迎えられ、祖国解放の日を夢見ていた。 だが、平和な日々は長く続かなかった。 マルスが16才になったとき、 ドルーア帝国に協力するガルダの海賊が上陸し、タリス城を占拠してしまった。 城から逃げ延びてきた王女シーダから、このことを聞いたマルスは、 わずかばかりのアリティア兵とともにタリス城へと向かった。 |