そして、もっと脳を鍛えるソフトは、アメリカやヨーロッパで昨年発売いたしました。
このように、初代の脳トレソフト以上のスタートダッシュとなり、前期末の世界累計出荷は、1,083万本になりました。
このほかにも、『やわらかあたま塾』が世界累計501万本、『えいご漬け』が母国語が英語であるアメリカやイギリスで展開できないにも関わらず世界累計346万本、『眼力トレーニング』が世界累計252万本など、ユーザー拡大系ソフトは、世界で市場拡大に貢献しました。
このようなことが起こると、世界のDS売り場の様子が変わってきます。
フランスの売り場にいらっしゃるシニア層の方々、過去にはゲーム売り場で見かけることの少なかった若い女性のお客様、イギリスの店頭でのソフト体験会で家族みんなが楽しむ姿、ご夫婦揃って、そして大人の女性の方が、あるいは親子が揃って楽しんでいただいています。
これはアメリカの店頭で、こちらはオランダです。こちらはアメリカのモールイベント。これもアメリカですが本当にいろいろなお客様がDSに興味を持ち触ってくださるようになっていますが、触ってくださる方だけでなく周囲の人が皆さんが興味を持ってくださるのが、私達にとっては何よりの手応えです。
また、イギリスではこのようにこれまでにない社会現象として新聞記事として取り上げていただいたり、アメリカのティーンエージャー向けの雑誌でDSが取り上げられたり、これまでには見られなかった女性向けの健康系の雑誌でDSを取り上げていただいたり、あるいはアメリカではこんなシーンでDSを触っていただいたり、若い女性やシニアのお客様、ドイツでもこのような幅広いお客様に受け入れていただけるようになりました。
また、これはロイターの記事ですが、脳を鍛えるためにコンピューターゲームを触るシニアのお客様がニュースとして取り上げられたりもしています。
次は、Wiiについてです。
Wiiは史上最速のペースで普及する据置型ゲーム機として世界でその記録を更新中です。
これは日本の各据置型ゲーム機の発売から月ごとの販売台数の推移です。水色の丸付きのグラフがWiiの普及台数の推移です。
Wiiは、これまでのいろいろな据置型ゲーム機の中で、最も早く500万台に到達し、現在、史上最速ペースで普及が進んでいます。
こちらはアメリカです。
やはり、Wiiは史上最速のペースで普及しています。一時より品薄は緩和はされてきているとは聞いていますが、未だにお店の棚に並んだ本体のほとんどはすぐに売り切れる状態が続いており、普及ペースが史上最速であるだけでなく、それは需要の大きさではなく、供給の上限で抑えられている状況が続いています。
こちらは、イギリスです。
以前もお話ししたことがありますが、伝統的に、イギリスは、ヨーロッパにおいて最も大きな市場であるにもかかわらず、伝統的に任天堂の存在感が非常に弱く、例えば、2005年の時点ではソフトの年間上位20タイトルに1タイトルも任天堂プラットフォームのソフトがない、というような状況でしたし、過去の任天堂ハードはあまり普及していませんでした。しかし、DSやWiiを受け入れていただいたことで、この状況も大きく変わっています。