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2015年5月8日(金) 決算説明会
任天堂株式会社 社長 岩田聡
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本日は、お忙しい中、当社の決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。社長の岩田でございます。


まずはじめに、先ほども君島からご説明しましたように、当期は4期ぶりに営業黒字に復帰いたしました。
これから、ニンテンドー3DS、Wii Uそれぞれについて、推移をご説明いたします。


まず、ニンテンドー3DSについてです。


Newニンテンドー3DSは、日本とオーストラリアで昨年の年末商戦に発売しておりましたが、アメリカやヨーロッパでは、今年の2月13日に発売しました。


アメリカ・ヨーロッパでのNewニンテンドー3DS発売時の同時発売ソフトは、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D』や『モンスターハンター4G』(海外では『Monster Hunter 4 Ultimate』)でしたが、どちらも大変高い評価をいただくことができ、


Newニンテンドー3DSは、アメリカ・ヨーロッパでも好調なスタートを切ることができました。


これは、前回の決算説明会でお見せした当期第3四半期における各地域でのハード・ソフトの前年実績に対するセルスルーの比率です。
ご覧のように、Newニンテンドー3DSの販売が四半期を通じて寄与した日本を除き、Newニンテンドー3DSを未発売のアメリカ・ヨーロッパ、発売が11月後半だったオーストラリアでは、ハードの販売は、前年実績を大きく下回っていました。


当期第4四半期には、Newニンテンドー3DSの発売により、海外市場において、ハード・ソフトが前年に対して大きく伸び、プラットフォームの勢いを取り戻すことができたことがおわかりいただけると思います。
日本市場に関しては、昨年後半に、6か月でダブルミリオン(200万本)以上を販売したタイトルが5タイトル次々と発売された後、大型タイトルの端境期になりましたので、海外市場とは異なる結果になっています。


国内市場では、ニンテンドー3DSハードの累計セルスルー台数は、まもなく1900万台に到達しようとしています。3DSソフト市場については、昨年後半以降、大型のヒット作も多く登場しているだけでなく、今年についても自社、ソフトメーカーさん共に多くのソフトの発売が予定されており、今後も期待できる状況ですが、その一方で、ハードについては発売から4年を経過し、Newニンテンドー3DSの発売により一定の結果は出ていますが、普及の踊り場からまだ抜け出せたとは言えない状況です。ニンテンドー3DSをさらに活性化させるための鍵は、幅広い世代の女性のお客様に受け入れていただくことにあると考えています。
今年は、ご覧のような女性のお客様に高いポテンシャルを持つソフトを次々と発売することを計画しており、幅広い世代の女性のお客様へのアピールを一層強化していきたいと考えています。


一方で、海外市場に目を向けますと、市場ポテンシャルに対してまだハードの普及が十分な水準に到達していない、言い換えると伸びしろの大きい状況にあります。
今年2月のNewニンテンドー3DSの発売後、特に大画面のNewニンテンドー3DS XLについては、アメリカ・ヨーロッパとも、店頭で在庫がタイトな状況が続くなど、プラットフォームとしての勢いも感じられるようになりました。


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