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2015年10月29日(木) 経営方針説明会 / 第2四半期決算説明会
任天堂株式会社 社長 君島 達己

次に、Wii Uについてです。


こちらは国内市場における、Wii Uソフトのセルスルーを、昨年と今年で比較したものです。
5月28日に発売した『Splatoon(スプラトゥーン)』、9月10日に発売した『スーパーマリオメーカー』、これら2本の有力タイトルの発売により、昨年を上回る販売ペースになっているのがお分かりいただけると思います。


Wii U用ソフト『Splatoon(スプラトゥーン)』は、完全な新規IPとして5月に全世界で発売しました。
4人対4人のインターネット対戦で、「イカ」と「ヒト」の姿を切り替えながら地面にインクを塗って陣地を奪い合うという、任天堂ならではの新しいユニークな遊びを、多くのお客様にご評価いただくことができました。先週の時点で、国内では、パッケージの出荷本数と、ダウンロード本数の合計で90.5万本に達しており、年内のミリオン達成が確実視できる状況です。


『Splatoon(スプラトゥーン)』では、マップやブキの追加、「フェス」と呼ばれるゲーム内限定イベントの定期的な開催など、新しい要素の配信によって、発売から時間が経過しても、遊び続けていただけるような運営面でのきっかけ作りにも力を入れています。
ソフトの稼働と勢いを維持し、お客様に長く楽しんでいただくために重要な取り組みであると考えています。


また、9月に全世界で発売したWii U用ソフト『スーパーマリオメーカー』は、


Wii U GamePadを使って2D(ツーディー)マリオのコースを自由に作成でき、作成したコースはインターネットを通じて全世界にアップロードができる「作って、遊べる」マリオのソフトですが、


発売以降、各市場で好調な売れ行きで、発売から約3週間で100万本のセルスルーを達成しました。
このソフトは、時間の経過とともにお客様が作成したコースの投稿が増え、面白さが増し、盛り上がっていくことが特徴ですので、年末商戦に売上のピークを持って行くために、継続してこの面白さをお伝えできるよう取り組みを続けてまいります。
お客様が作成し、現在遊べるコースは、先週末の時点で330万を超え、延べ1.5億回以上遊ばれています。


こちらは国内市場における、Wii Uハードのセルスルーを、昨年と今年で比較したものです。
『Splatoon(スプラトゥーン)』は、ソフトと合わせてハードを買われるお客様が多く見られました。
1本のソフトがハードの流れを変える、ということが当社の歴史上幾度か起こっていますが、『Splatoon(スプラトゥーン)』もそのようなポテンシャルがある、「これがあればハードごと買ってもいい」と多くの方に思っていただけるソフトではないかと思います。
9月10日に発売した『スーパーマリオメーカー』と合わせて、一定の間隔で有力なタイトルが発売できたことから、本体の販売に勢いがつき、足元の状況としては昨年を上回るペースで推移しています。
年末にかけては、Wii U本体に『Splatoon(スプラトゥーン)』をプリインストールした新しいWii Uのセットを発売いたします。さらに幅広いお客様にお買い求めいただくことで話題性を維持させながら、長期的な拡販を目指してまいります。


こちらはアメリカ・ヨーロッパ市場における、Wii U自社ソフトのセルスルーを、昨年と今年で比較したものです。
昨年発売した『マリオカート8』や『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』が長期的に売れ続けていることや、国内とほぼ同時期に発売した『Splatoon(スプラトゥーン)』と『スーパーマリオメーカー』の2本の有力タイトルの発売の影響により、アメリカ・ヨーロッパ市場においても、昨年を上回る販売ペースで推移しています。


一方、こちらはアメリカ・ヨーロッパ市場における、Wii Uハードのセルスルーを、昨年と今年で比較したものですが、国内市場と比べると、これら有力タイトルによっては、ハードが動いていない状況です。ただし、『Splatoon(スプラトゥーン)』と『スーパーマリオメーカー』が、海外市場でもハードを牽引する手ごたえは感じており、これまでキッズ層に対してアピールを継続してきた効果が、ハードの購買として顕在化するのは、サンクスギビングやクリスマスなどのホリデー商戦期であると考えておりますので、これからの伸びに期待をしています。


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