本日は、お忙しい中、当社の経営方針説明会にご参加いただき、ありがとうございます。社長の君島でございます。
決算の数字につきましては、先ほど、経営企画室長の古川からご説明させていただきましたとおり、上半期決算は、5期ぶりに営業黒字となりました。
下半期につきましては、引き続き、収支のバランスを取りつつ、収益回復に向け、やるべきことを着実に進める所存でございます。
今日は、まず、上半期の販売状況、ならびに、年末商戦の見通しについてお話しさせていただきます。
まず、ニンテンドー3DSについてです。
こちらは、国内市場における、ニンテンドー3DSハードのセルスルーを昨年と今年で比較したものです。
発売から4年半以上経過しているニンテンドー3DSハードの販売は、『大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS』や『妖怪ウォッチ2 元祖/本家』などの発売があった昨年と比べて、やや減少しています。
こちらは、国内市場における、ニンテンドー3DSソフトのセルスルーを昨年と今年で比較したものです。
夏から年末にかけての6か月間で、ダブルミリオンが5タイトルも登場し、3DSソフト市場が盛り上がった昨年ほどの勢いはこれまでのところありませんが、『妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊』や『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』などミリオンヒットタイトルも登場し、今後も、任天堂の自社ソフトや、ソフトメーカーさんの期待作の発売が予定されています。
国内市場で、ニンテンドー3DSをさらに活性化させるためのカギは、幅広い世代の女性のお客様に受け入れていただくことにあると、前期末の決算発表の際にお伝えをいたしました。
7月30日に国内で発売した『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』は、既に100万本以上を販売し、好調な推移となっています。
このソフトは、amiiboの新たな形態である、「カード型amiibo」と連動しておりますが、
こちらも発売後国内で100万パック以上を販売し、amiiboをゲームに活用いただく新しい遊びのスタイルをご提供できているのではないかと思います。
また、国内で遊んでいただいているお客様の約7割が女性で、先ほど申し上げた、「女性のお客様を増やす」という国内市場の目標に対して、一定の成果を出せている手ごたえを感じています。
この年末には、『ハローキティ』、『どうぶつの森』、『スーパーマリオ30周年』などのきせかえプレートを利用した、軽量でコンパクトなNewニンテンドー3DSの特別セットを発売いたしますので、今後も女性のお客様を中心に3DSマーケットを盛り上げていきたいと考えています。
ちなみに、『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』は、アメリカで9月25日に、ヨーロッパで10月2日に発売し、海外でも順調に売上を伸ばしています。
こちらはアメリカ・ヨーロッパ市場における、ニンテンドー3DSハードのセルスルーを、昨年と今年で比較したものです。
海外市場では、今年の2月に、New ニンテンドー3DSを発売し、その影響があって昨年を上回るペースで推移しています。
こちらはアメリカ・ヨーロッパ市場における、ニンテンドー3DS自社ソフトのセルスルーを、昨年と今年で比較したものです。アメリカ・ヨーロッパともに昨年を少し下回る販売推移となっています。昨年10月には『スマブラ』の発売がありましたので、10月に入ってから昨年と今年のセルスルーの乖離がより大きくなっていますが、アメリカやオーストラリアではこのホリデーシーズンに発売が決定した『妖怪ウォッチ』などの投入によって活性化を図ってまいります。
こちらは、昨年発売した『大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS』と『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』の今年に入ってからの販売本数を、日本、アメリカ、ヨーロッパで比較したものです。どちらのタイトルも、アメリカ・ヨーロッパが日本の販売数量を上回っております。
これまでも申し上げておりますとおり、特に海外市場では、ハードは新作ソフトとともに売れるだけでなく、定番として定着した大型タイトルと一緒に売れていく傾向がありますので、これまで発売した豊富な定番ソフトの活性を高く保つことで、ハードの普及を目指していきます。
アメリカでは、年末のホリデー商戦期間に、人気の定番タイトルの購入促進を目的とした3DSホリデーキャンペーンを計画していますし、ヨーロッパでも、『とびだせ どうぶつの森』、『トモダチコレクション』といったタイトルが継続的に売れていることや、「Nintendo Selects」と呼ばれる廉価版ラインアップの投入による足元の好調なセルスルーも確認できておりますので、市場が盛り上がる年末にかけ、お子様を中心に販売をさらに伸ばしていきたいと考えています。
こちらは、2015年10月以降に順次、各地域での発売を開始した3DSタイトル、ならびに発売を予定している3DSタイトルで、既に発表済みのものです。
ご覧のように多くのソフトがこれから登場しますし、ここに掲載されていない未発表のソフトの開発も進めております。国内市場では、ソフトメーカーさんの3DSソフトの開発意欲も高い状態が維持されており、国内のソフトメーカーさんのヒット作を海外に展開するお手伝いも、引き続き行ってまいります。