世界観/ストーリー

バックグランドストーリー 前編

見渡す限り崩れかけたビルと、懸命にそれを覆い隠そうと奮闘する植物があたりに広がっている。どうやら、昔はかなりの都心部であったらしい。「なんだ、ありゃ?」ものの数秒、イサの目に「不自然な存在」が飛び込んできた。ヒトのいなくなった瓦礫の中を歩く、自分とそう変わらない年端も行かない少女………の姿をした何か。ヒトであふれていた頃ならいざ知らず、無人のこの星を一人さまよう姿は…「いや、バレバレだろ。」イサは妙な脱力感に襲われ、何だか戦闘意欲が削がれてしまったが、いささか不思議な興味も惹かれ、気を取り直して、音もなく「少女」との距離を詰めていった。

»

«

  • ストーリー
  • バックグランドストーリー 前編
  • バックグランドストーリー 後編