世界観/ストーリー

バックグランドストーリー 後編

実際、イサがこれまで交戦した外宇宙生命体も皆そうであったし、だからこそ自分のような特別訓練を受けた戦士や、この地球のような防衛基地が必要であったのだが、その事実はイサの胸をぎゅうとしめつけるのだった。「…信じてはダメ…か。」「!!!」イサの感覚が、何かを捕らえた。心地いいものではない、何かだった。しかしそれは、殺気というよりもむしろ信号のようであった。何者かが、イサを呼び出そうとしている。…ということは、その信号の主は何となく察しがついた。イサは、ちょっと用を足しに行くように、何気なく、カチの注意を引かぬようゆっくりと起き上がり、すっと闇に溶けていった。

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