これは、今年1月から3月までのドイツのソフト販売上位20位までのヒットチャートです。
ご覧のように、任天堂プラットフォームのタイトルが10タイトルあり、3DSの主力ソフトであるマリオタイトル2本が含まれているほかは、Wiiのタイトルが多く含まれているのが特徴です。
ドイツのチャートの上位には、昨年のこの時期にはまだ本格的なブームにはなっていなかった『JUST DANCE 3』『ZUMBA FITNESS』などのダンス・フィットネス系タイトルが登場していますし、発売されてまだ日の浅い『マリオパーティ9』も上位にあります。それ以外は、昨年末商戦のWiiの主力商品が名を連ねています。
これは、フランスにおける今年1〜3月のソフト販売上位20位までのヒットチャートです。
フランスは、任天堂プラットフォームのタイトルが9タイトル含まれています。昨年より数は減りましたが、上位タイトルに任天堂プラットフォームのタイトルが集中しているのが特徴です。3DSの主力となっているマリオタイトル2タイトル、Wiiでは、ダンス・フィットネス系とマリオ系タイトルという構成になっています。
これは、スペインにおける今年1〜3月のソフト販売上位20位までのヒットチャートで、任天堂プラットフォームのタイトルは9タイトルあります。 3DS向けの2つのマリオのほか、Wiiの定番タイトルが多く含まれているのがおわかりいただけると思います。
これは、イギリスにおける今年1〜3月のソフト販売上位20位までのヒットチャートです。
イギリス市場は、欧州でほぼ唯一、Xbox360が大変元気な市場で、PS3より優位に立っており、欧州大陸のほかの国々と対照的な状況になっています。また、Wiiで売れているタイトルから、イギリスのダンスゲームの人気は今年も続いていることがわかります。
チャートの中に、任天堂プラットフォームのタイトルは6タイトル含まれていますが、3DSの2つのマリオソフトの存在感が世界で最も小さく、早急に改善が必要です。
前期は、非常に厳しい円高、ニンテンドー3DSをあるべき普及の軌道に戻すために大幅な値下げをしたこと、期前半に有力タイトルがタイムリーに発売できなかったことなどが重なり、 任天堂がゲームビジネスを始めて以来、初めて通期営業赤字に陥るという、最も厳しい結果となり、経営責任者として、大変重く受け止めております。
本日は、今期、任天堂がどのような展望を持って、業績を回復していこうとしているのかについて、お話ししたいと思います。
これは、今期の業績予想を出すうえでの前提とした、主要ハード・ソフトの予想台数・予想本数です。
ここにお示ししているWiiハード・Wiiソフトの予想には、年末商戦期に発売予定のWii Uを含めており、また、3DSとWii Uについては、今期から開始する予定のデジタル配信によるパッケージソフトのダウンロード販売の本数も含んでおりますが、低価格で販売されているバーチャルコンソールやダウンロード専用ソフトについては、この予想本数に含めていないことにご注意ください。
収益の柱となっているソフト本数について、今年は、ニンテンドー3DSについて前期に対して大きく伸ばすことを予想しております。今期から、ニンテンドー3DSもソフトの収穫期に入りますが、先ほどお話ししたように、国内市場はともかく、海外市場のニンテンドー3DSの勢いは、あるべき水準に到達できていませんので、これを考慮し、ニンテンドーDSの時よりも3年目のソフト販売数を控えめに予測しています。
その一方で、ニンテンドーDSやWiiについては、今期の発売予定タイトルが少ないこともあり、比較的大きな減少を見込んでおり、また、Wii Uについては、発売が年末商戦期であること、そして、今期については、ハードの普及台数が限られることもあり、Wiiソフトの販売数の減少を補えるとは想定しておりません。これは、プラットフォームを乗り換える際にどうしても業績に波が生じる要因の1つです。
まず、みなさんが一番ご興味を持たれているのは、Wii Uの詳細についてだと思いますが、Wii Uについては、日米欧豪での発売は、今年の年末商戦とすることにいたしましたので、
まだ発売まで少し時間があり、発売日や価格、同時発売ソフトラインナップについては、本日は、お話しできません。
Wii Uについては、以前から申し上げていますように、
今年6月にアメリカ・ロサンゼルスで開催されるE3において、その最終形をお見せし、詳細仕様や、年内のソフトラインナップについて発表いたします。
また、E3会場にお越しいただくことが難しい業界関係者、流通やアナリストのみなさんを対象に、E3が開催される翌週に、E3で展示した内容に準じてWii Uをお見せする機会を用意させていただきますので、詳細が決まりましたら、各担当窓口から、改めて連絡させていただきます。
また、以前の年末発売の新しいプラットフォームについてもそうでしたが、発売日や価格を各市場で発表させていただくのは、E3の場ではなく、もう少し後になることも、あらかじめご承知おきください。
さて次に、前期の収益において最大の問題となっていたニンテンドー3DSハードの採算性についてですが、以前にお知らせしたように今期の半ばまでには、ハードの逆ざやを解消する予定となっており、今期にはハード単体での収益性が改善いたします。