株主・投資家向け情報

2013年10月31日(木) 第2四半期決算説明会
任天堂株式会社 社長 岩田聡

『すれちがいシューティング』『すれちがいガ〜デン』『すれちがい合戦』『すれちがい迷宮』という4つのゲームを、追加コンテンツとしてお買い求めいただけるようになりました。すでに多くの方にダウンロードをいただき、9月末時点での売上で11億円を超え、さらに販売が伸びています。
このソフトの売上は、現時点では、すれちがい通信が最も頻繁に活用されている日本市場が全体の75%を占めていますが、今年8月から運用を開始した「すれちがい通信中継所」の利用者も増えつつありますし、『ポケットモンスター X・Y』の販売以降、ニンテンドー3DSを持ち歩いてすれちがい通信を体験されている方も増えていることが分かっていますので、今後は、海外比率を高めることによって、長期にわたって安定した販売が期待できると考えています。


また、もうひとつ、ニンテンドー3DSとWii Uでは、いつの間に通信、という特に明示的な操作をすることなく通信をする仕組みを提供していますが、この仕組みに力を入れてきたことは、デジタルビジネスの拡大において非常に重要な役割を果たすと考えています。 例えば、ニンテンドー3DSでは、いつの間に通信を使って、特定のソフトのダウンロードを促すアイコンをメニューに表示させることができるようになっています。このアイコンをタッチするだけで、すぐにニンテンドーeショップの該当ページに飛んで、ワンタッチでソフトをダウンロードできます。この仕組みを活用して配信したソフトやサービスがすでにいくつかありますが、この仕組みによるご紹介によってダウンロード数が急増することが多く、メニューにアイコンが現れたことをきっかけにして、ソフトやサービスの存在に気づかれる方は大変多いようです。
また、Wii Uでは、この10月の本体更新で実装された機能なのですが、ニンテンドーeショップにジャンプするアイコンではなく、ソフトの本体そのものを、いつの間に通信を使って、お客様のWii Uにお届けすることができるようになりました。
これは、本体設定の「ソフトを自動的に受け取る」で任意にオンオフできる機能ですが、例えば、『Wii Sports Club』のようなソフトについては、ニンテンドーeショップからダウンロードしていただく方法のほかに、 本体に十分な空き容量があれば、いつの間に通信を活用した自動配信によって、ネットワークに接続されたお手元のWii Uに自動的に配信されるようにすることも計画しています。
ダウンロードが必要なソフトの場合、まずソフトを認知して、ダウンロードしていただくまでが、大変高いハードルになります。このハードルを越え、任天堂がおすすめするソフトを広く手にとっていただくために、いつの間に通信を活用した自動配信を活用して、さらにデジタルビジネスの拡大を目指していきたいと思っています。


ご存じのように、ゲームビジネスは非常に季節性が強く、年末商戦期の結果が、通期業績を大きく左右するという特性があります。今日ご説明した状況の中で、年末商戦期にしっかりと結果を出すことを目指してまいります。


ご清聴、ありがとうございました。



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