今年冬に発売予定の、コンソールゲーム機でも6年ぶりの展開となる、ファンのみなさん待望のシリーズ最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』が揃いますので、この2つのソフトを軸にして、任天堂のコンソールゲーム機の強みを活かす流れをつくりたいと考えています。
また、1月の経営方針説明会で、「Wii U GamePadがあるからこそ実現できるソフトタイトルを提案することを、今年の最優先課題に置きたい」と申し上げましたが、その具体的な進捗については、6月のE3でお伝えする予定です。
また、同じく1月の経営方針説明会でご紹介した「高速起動メニュー」については、システムへの組み込みもほぼ終わり、実機での動作の様子をご覧いただけるようになりました。夏までに予定している次の本体更新でお届けする予定です。
先ほどニンテンドー3DSについては、国内のソフトメーカーさんとの取り組みをお話ししましたが、海外市場でのソフトメーカーさんのソフト展開についても少しお話ししておきたいと思います。
こちらでお見せしているロゴは、Wii Uやニンテンドー3DSでソフトメーカーさんが展開されるソフトの一部です。また、『JUST DANCE』のように、まだ発表前でロゴをここにお示ししてはいませんが、任天堂プラットフォームで強みが活かせるタイトルはほかにもあります。一般的に海外のソフトメーカーさんは、有力タイトルをマルチプラットフォーム展開されることが多いのですが、特に任天堂プラットフォームが強みを活かせるジャンルのソフトについては、今後もWin-Winの関係を維持できるように、ソフトメーカーさんと協力していきます。
こちらは、ニンテンドー3DSやWii Uで発売予定のデジタル専売のタイトルです。Unity や Nintendo Web Frameworkに取り組んできたことで、特に海外では、インディーズ系の開発会社さんの参入が増えてきました。これから、デジタルビジネスの拡大と共に、このようなビジネス機会の創出にも力を入れ、近い将来、新たな成功事例をお示ししたいと思います。
また、1月の経営方針説明会でお話ししたような経営環境の変化に対応する「新たな取り組み」については、今期実際にアウトプットをご覧いただくことができるものから、結果につながるまで中期的な時間を要するものまでありますが、それぞれを着実に進める年にしていきたいと考えています。
また、今日はこの中から一部の進展について少しご紹介させていただきますが、来期に事業化を計画している「QOLを楽しく向上させる」新事業領域への挑戦など、中期的なテーマにしているものについては、年内に、具体的な内容についてお話しする予定です。
まず、「スマートデバイスの活用」については、任天堂がスマートデバイスをどのように活用するのかということを具体的にお示しするアプリの最初のバージョンを年内にリリースする予定で進めています。
一方で、今月末には、Wii U向けの『マリオカート8』が発売されます。
先日の「Mario Kart 8 Direct」でもご紹介したように、今回の『マリオカート8』には、「マリオカートTV」という新機能があり、自分のレースのハイライトシーンの映像を投稿して、インターネット上で共有することができるようになりました。
また、任天堂公式動画として、さまざまな魅力的なシーンや攻略情報などを動画で発信することも計画しています。
これらをゲーム機でプレイしていないときにも活用していただくため、スマートデバイスやPCなど、ご利用になる媒体に適した画面レイアウトでご覧いただけるWebサービス「マリオカートTV(仮称)」を『マリオカート8』の発売と同時期に展開することを予定しています。