オウガバトルシリーズのグラフィックは、プレイヤーを深く魅了してしまうわ。 それは、過去にシリーズをプレイした人ばかりでなく、このページで「オウガバトル６４」のグラフィックを眼にした人にも一目瞭然ね。 けれど、オウガバトルシリーズのグラフィックの何がこれほどプレイヤーの心を奪うのかしら？その秘密、知りたくない？

オウガバトルシリーズのグラフィックは、シリーズを通して「落ち着いた色合い」を貫いています。 これはプレイする物語の時代や内容と素晴らしくマッチしていて、時に外国の古い物語の本を見ているように思えることがあるはずです。 ゲームにありがちな派手な色合いではなく、空も大地も水も森も、気候風土まで感じられる「自然さ」だからこそ、血肉を持った人々が生き、神話でおなじみのモンスターやアンデッド達が歩き回るにも相応しい「懐かしささえ感じるどこかの大地」として心に迫るのでしょう。

反面、戦闘時に駆使される魔法や技は、美麗な色合いが使われ、落ち着いた背景にリアルに映えています。 魔法攻撃を例にとってみると、サンダー系魔法は本当に眩しく、ファイア系魔法は炎の熱さを、コールド系魔法は本当に寒くなって見え、プレイヤーはいつのまにかキャラクター達の五感とシンクロしています。 そのため、画面で行われる戦闘に不可思議な迫力を与える効果を果たしており、「あれを使って攻撃すれば！」「今あれをくらったら怖い…」と、期待や不安を倍増させることになるのです。 また、直接攻撃は攻守がスムーズな動きで再現され、刃と刃のぶつかりあいや紙一重でのかわし、反撃など、スリリングさを感じることができます。

フィールドを動き回るキャラクター達は、どこか「自分の知っている誰か」に似てる気がしませんか？ ほどよいデフォルメをされたキャラクター達は、プレイヤー自身の想像力で１体１体が違うものとして認識されます。 見た目のデザインにふりまわされる事なく、誰もがよりスムーズに想像力を重ね合わせることができるため、プレイヤーは「自分の想像力」の眼を通して、さらに物語と一体化できるのです。 また、そうやって愛着のわいたキャラクターの育成には自然と力が入り、その相乗効果でオウガバトルシリーズをさらに楽しめるでしょう。

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