これは、完成したゲームを実際に遊んでいるところです。非常に単純なゲームですけれど。
もうひとつの特徴は、このつくったゲームをお客様同士で共有する仕組みを用意しようとしていることです。DSのソフトでもこの共有は当然できるわけですが、
さらにWiiウェアとして予定している「あそぶメイドイン俺」というソフトを使えば、できあがったプチゲームをWiiのテレビ画面で楽しむこともできます。名前の通り、ゲームをつくる機能はなくあそぶ機能だけがあるのが、Wiiウェア版の特徴です。
DSとWiiがこのように普及して、ネットワークの普及が進んでいる中で、このようなDSとWiiで他のお客様の創造性を活かしてできあがったものをDSとWiiで楽しむ、という新しい流れを確立していくチャレンジは、今後もいろいろな角度から追求していきたいと考えています。
また、任天堂は、ゲーム人口拡大への新たな方向からの取り組みとして、新しい形の共同開発にも取り組んでいます。
先日のカンファレンスでもお話ししましたが、任天堂は、NHK・日本放送協会さんの承認のもと、NHKさんが蓄積されたコンテンツを使用したゲームソフトの開発を、株式会社NHKエンタープライズさん、株式会社NHKエデュケーショナルさんと共同で進めているのですけれども、このほかにも、更なるゲーム人口拡大を目指して、新たな協業の取り組みを進めています。
任天堂と、日本経済新聞社さんは共同で、「経済知力」をテーマとして、経済の仕組みや流れキーワードなどを自然と理解できるようにするDSソフトを共同開発中です。日本経済新聞社さんが2008年9月からスタートされた個人の経済知力を測る年2回の公開テスト「日経TEST」とのコラボレーションも視野に入れながら開発を進行中です。
このように経済感覚を問いかける問題、
あるいは経済知力を楽しみながら鍛えることができるような、こんな問題を用意しています。
ビジネスマンの常識として求められる「経済知力」を楽しみながら身につける、というテーマは、非常に幅広い方々に興味を持っていただけるテーマとして、ゲーム人口をさらに拡大していく上で、非常に大きなポテンシャルがあると考えています。
さて、最後に、昨日発表した、今期通期の業績予想の見直しについてお話ししたいと思います。
まず、下期および期末の想定為替レートを円高方向に変更いたしました。
足下の主要ハード・ソフトの予測についても見直しをいたしました。DSのハードにつきましては見通しを変えておりませんが、ソフトは海外での市場拡大により1億9,700万本から2億700万本に、Wiiのハードにつきましては、特にアメリカやヨーロッパにおいては、Wii Fitの普及に本格的に弾みがつき、Wiiハードは製造できる限界に近い線まで出荷できるのではないか、という見通しになりましたので、2,650万台から2,750万台に、ソフトは1億8,600万本から2億本に予測を変更しています。