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2009年10月30日(金)経営方針説明会/第2四半期(中間)決算説明会
任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文

携帯型ハードでのDSの販売シェアは、アメリカでも過去最高になりました。


これは、ヨーロッパ主要4カ国の携帯型ハードの販売台数の推移です。
アメリカと異なり、DSハードの販売台数は、昨年に対して約17%の減少となっています。アメリカに比べてDSの普及が速く進んだヨーロッパですが、今年さらに市場規模を成長させることはうまくいきませんでした。


しかし、ヨーロッパでも、携帯型ハードのDSの販売シェアは過去最高になっています。


次にソフトのお話をします。
これは、日本市場における携帯型のソフトの販売本数の推移を3年間同時期で比較したものです。
先ほど、据置型のソフトは日本ではアメリカやヨーロッパに比べてあまり売れていないということをお話ししましたが、携帯型になるとかなり様子が異なります。ハードの販売数に対してソフトが売れる割合については、アメリカやヨーロッパと大きく違わない状況で、日本では、携帯型のソフトについては、活性が高い市場であることがいえます。
今年6月までは前年実績を割り込んでいましたが、ドラゴンクエストIX、ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー、トモダチコレクションなど、複数のヒットソフトが次々と登場したことで、市場の勢いが出てきて、昨年を超えるペースで今は推移しています。直近週までの集計では昨年の同時期に対して約7%増という推移です。


そのような背景もあって、このように、携帯型の中でDSの比率は再び高まってきています。


これは、アメリカ市場におけるソフトの販売本数の推移を比較したものです。DSソフトの販売は伸びましたが、その伸びは5%程度に留まっており、ハードの伸びに対して釣り合う状況にはなりませんでした。


全体の比率で見ると、DSの存在感がより増していることがおわかりいただけると思います。


昨年まで3年間で急成長したアメリカ市場と同程度の規模にまで拡大したヨーロッパでの携帯型ソフト市場ですが、今年は前年割れになってしまいました。


そのような中でも、DSの販売シェアはさらに高まっています。しかし、販売総本数が減っている以上、次なる一手が必要な状況であると考えるべきと認識しています。


最後に、据置型・携帯型を合わせたソフト全体の販売本数の推移です。
これは、日本のソフト市場における販売本数の推移です。DSソフトの販売増はあったものの、Wiiソフトの減少などで市場全体の販売本数は縮小しています。




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