据置型、携帯型両方を合計すると、先ほどもお話ししたように、据置型ソフトは市場規模が維持されているものの、携帯型ソフトは市場規模が縮小してしまったために、全体としてソフト市場規模は小さくなってしまいました。
ここで、任天堂プラットフォームのミリオンセラータイトルはどうなったかもご報告しておきたいと思います。
まずは、ニンテンドーDSです。
全世界の出荷ベースで100万本を超えたDSタイトルは、昨年末までの累計で、任天堂・ポケモンのタイトルが5タイトル増えて51タイトル、ソフトメーカーさんのタイトルも5タイトル増えて84タイトルとなりました。
ここでのミリオンタイトルのカウントでは、同時発売された『ポケットモンスター』の色違いバージョンは1タイトルに数えていますのでご注意ください。
Wiiについて、全世界での出荷ベースで100万本を超えたタイトルは、昨年末までの累計で、任天堂・ポケモンのタイトルが5タイトル増えて29タイトル、ソフトメーカーさんのタイトルが10タイトル増えて70タイトルとなりました。
さて、ここからはちょっと面白い売れ方をしているタイトルをご紹介します。
これは、日本、アメリカ、ヨーロッパ各地域でのセルスルーを任天堂で集計したものです。
世界で大きな数が売れるWiiソフトでは、通常、Wiiの販売台数が最も多いアメリカが、ソフト販売本数も最も多くなることが多いのですが、『Wii Party』については、アメリカでの立ち上げがこれまでのところあまりうまくいっておらず、ヨーロッパの数字が最大となっています。アメリカでも、このソフトのポテンシャルはあるはずですから、あらためてこのソフトの再訴求を行って、さらに数を伸ばすことを目指す予定です。
昨年11月から12月にかけて、スーパーファミコンの『スーパードンキーコング』シリーズ以来、久々のドンキーコングの横スクロールアクションゲーム『ドンキーコング リターンズ』を世界でほぼ同時に発売しましたが、このソフトは、お客様から高い評価をいただいて、
ご覧のように、日本、アメリカ、ヨーロッパのWiiハード普及台数に応じた順調な出足となっています。Wiiでは、多くの定番ソフトが、長期間売れ続けるロングセラーとして定番化しているわけですけれども、このソフトもまだまだ大きなポテンシャルがありますので、Wiiにもうひとつ定番ソフトが増やせたのではないかと思います。
ただ、昨年の年末商戦において、アメリカやヨーロッパにおけるWiiのソフトの主役は、任天堂の自社ソフトではなく、このソフトだったように思います。
これは、昨年の5月の決算説明会の際にご紹介した、Ubisoftさんの『JUST DANCE』というシリーズのソフトです。
Wiiリモコンを持ってテレビの前で踊るというソフトですが、2009年の年末商戦に発売された左側のパッケージの前作がロングセラー化して売れ続けた後、2010年の年末商戦に発売された2作目は爆発的に売れました。